50代の写真整理は「ゆるく」てOK
スマートフォンで撮影するのが当たり前になった今とは違い、昭和の時代は全て「紙の写真」でした。人によっては写真アルバムを何冊も持っていたりします。これらを一気に整理するのは大変な作業ですが、阿部さんは「50代に行う写真やアルバム整理は『ゆるく』てOK」と言います。
手放しやすい時代から始める
「『どの頃の写真が一番整理しやすいか、減らしやすいか?』を考えましょう。私の場合、現在はつながりのある人がほとんどいない、30年以上前の会社員時代から取りかかりました。同じような写真が多い場合、ベストショット5枚ずつに厳選します。また、バラバラで整理されていない写真は、『大体この年代』とアバウトに分けておくだけで十分です」
写真を減らす際の基準
「写真を減らす際は、『同じような写真』『豆粒のように人が小さく映っている写真』を基準にします。特に60代以上のかたは、『誰が写っているかわからない写真』も手放す候補としてよいでしょう。
50代ではゆるい写真整理をおすすめしますが、ゆくゆくは、イベントごとベストショット3枚ずつにするのが理想です。もちろん、結婚式や海外旅行など3枚に絞れないものは例外と考えてOKです」
50代からの片づけは「スモールステップ」がキーワードになると言えるでしょう。
◆教えてくれたのは:整理収納アドバイザー・フリーアナウンサー・阿部静子さん
宮城県仙台市生まれ。旅行会社の添乗員、航空会社地上職を経てフリーアナウンサーに。28歳の時にミヤギテレビ『OH!バンデス』初代リポーターになり、結婚・出産を経験しながら16年務めた。49歳で体調不良により休養したのを機に整理収納アドバイザーの資格を取得し、講演・講座を中心に活動を始める。「すぐ片づけたくなる」「ラクにできる」「ハッピーになれる」片づけメソッドが人気で、5年間で6000人以上の指導を行う。今年5月、『だから、50歳から片づける:「思い出のもの」は捨てなくていい』(CCCメディアハウス)を出版。https://ameblo.jp/shizuko-happylife/