プロ直伝!枝豆の正しい茹で方
枝豆を茹でるとき、分量を量らず適当に塩を入れていませんか? 塩の分量にこだわるとよりおいしくいただけます。また、よりジューシーな甘みを味わえる蒸し茹でという方法もあります。それについて紹介しましょう。
下処理と茹でるときの塩加減のコツ
枝豆を塩茹でするときは、枝からサヤを切り落とし、塩をふりかけてよくもみ、産毛や表面の汚れを取り除き水洗いをして茹でると、枝豆の発色も良くなりきれいに茹であがります。
そして、塩分濃度4%(水500ccに対し、塩20g)のお湯が沸いたら洗ったサヤを鍋に入れ、かたさを確認しながら3~4分程度茹でましょう。茹でる前にサヤの両端を少し切っておくと、塩分が豆に行き渡りやすくなります。
電子レンジ調理の場合は洗った枝豆約200gと水50cc、塩2gを電子レンジ対応のボウルなどに入れて、ラップをかけ、まず1分加熱します(600w)。ボウルを一旦取り出して中身を混ぜてから、さらに1分温めると、かたさにばらつきが出づらいです。
また、茹でた枝豆を水にさらすとサヤが水を吸収して水っぽくなるので、茹であがったらそのまま置いて常温で冷ましましょう。
豆の味を濃くいただける蒸し茹でもおすすめ
少量の水で調理する蒸し茹では、フライパンに枝豆200gをサヤのまま入れ、水50ccと塩2gをふりかけて、中火で5分加熱するだけです。うまみが水に流れ出しづらいので味が凝縮されて、食感もしっとりと仕上がります。
塩分濃度は4%がベスト
浸透圧で豆がちょうどよいかたさやちょうどいい塩味になるのが塩分濃度4%です。また、これよりも濃度が高いと豆やサヤがかたくなってしまいます。
◆教えてくれたのは:野菜ソムリエプロ・福島玲子さん
ふくしま・れいこ。野菜ソムリエプロのほか、アスリートフードマイスター2級、ジュニア食育マイスター、食の検定1級、ベジフルカッティングスペシャリスト、エコクッキングナビゲーターなど多数の資格を持ち、日本野菜ソムリエ協会創立 20 周年記念事業『野菜ソムリエ名鑑 vol.1』に掲載されている。現在は、“野菜や果物から健康に”との考えを大切に講演・セミナー講師、イベント・セミナー運営サポート、コラム、料理教室、レシピ開発や監修・ジュニアアスリートの栄養指導・など、多岐にわたって活動中。https://ryufrei.com/
構成/イワイユウ