いつものランチを選ぶとき、何気なく選んだメニューは、エイジングを加速させているかも。そこで、アンチエイジングの味方になるランチメニューを紹介。肌、髪、体に関する100の若返り習慣を紹介した『「一生老けない」にいいこと超大全』(宝島社)の著者で、寿命制御遺伝子の分子遺伝学を専門とする、お茶の水健康長寿クリニック院長・白澤卓二さんにおすすめのランチメニューとその理由を教えてもらいました。
インドカレーがアンチエイジングに効果的?
白澤さんがまずあげるのは意外にもインドカレーだといいます。インドカレーというと、ハーブやスパイスが豊富に使われていますが、そのハーブやスパイスがアンチエイジングのカギを握っているそうです。
「ハーブは生命力が強く、栄養が豊富な植物。そんなハーブの中でもパセリは、料理に使いやすく、ポリフェノールもたっぷりでデトックス効果もあります。さらに細胞内のミトコンドリアをダメージから回復させるPQQ(ピロロキノリンキノン)という成分も豊富。
次に、スパイスでは、クローブとターメリックに注目したいです。クローブはスパイスの中でも最も抗酸化力が強く、疲労回復の効果もあります。ターメリックはクルクミンというポリフェノールが肝臓の機能を強化するため、二日酔いに効果があることでも知られています。
他にも血糖値を下げるシナモン、アドレナリンの分泌を活性化させ、胃腸の機能を改善させる唐辛子、血液の循環をよくしてカロリー消費の効果も期待できるコショウあたりがおすすめのスパイスです。そのため、これらのスパイスがまんべんなくとれるインドカレーは、アンチエイジングな料理と言えます」(白澤さん・以下同)
シーフードパスタで代謝アップも
ランチの定番の麺類ですが、麺類というと糖質も多く、太りやすいイメージを持っている人も多いかと思います。しかし、白澤さんいわく、パスタはアンチエイジングやダイエットに効果的だと言います。
「『麺は糖質だから太りやすい』と思われがちですが、実はパスタは食物繊維が豊富なため、太りづらいと言われています。中でも、エビやイカ、貝類などが具だくさんにはいったシーフードパスタは栄養的に見てもおすすめです。シーフードは低脂肪のたんぱく質源で、体の代謝の効率を上げて若々しい体にしてくれるのです」
外食では“エビ入り”を選んで
家庭では具だくさんにできますが、外食ではそうもいかないこともあります。そんな場合は、エビ入りのものを選ぶのがおすすめだそうです。
「エビに含まれるタウリンには、アンチエイジングにとってさまざまな効果があります。例えば、疲労回復、血中コレステロール減少、中性脂肪減少、血圧の正常化など。シーフードパスタならエビ入りが断然おすすめです」
◆教えてくれたのは:お茶の水健康長寿クリニック院長・白澤卓二さん
お茶の水健康長寿クリニック院長。医学博士。専門は寿命制御遺伝子の分子遺伝学、アルツハイマー病の分子生物学、アスリートの遺伝子研究。著書は200冊を超え、テレビ番組にも多数出演。わかりやすい医学解説が評判。今年3月、肌、髪、体に関する100の若返り習慣を紹介した著書『「一生老けない」にいいこと超大全』(宝島社)を出版。https://ipma.jp/lecturer/sirasawa/