熱中症を甘く見ないで!動物病院は「受診する」一択
犬の体を冷やす処置が一通り終わったら、動物病院を受診します。

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「体を冷やすと症状は改善するはずですが、それで安心しないで、ひとたび熱中症の症状が出た子は動物病院に必ず連れていってあげてください。見た目には元気そうでも、内臓にダメージを受けていることがあります。悪くすると亡くなってしまうこともあるので、熱中症を甘く見ないでください」
動物病院への移動中、もし可能なら、かかりつけの獣医師に電話で連絡を取ってみましょう。
「かかりつけの先生に、愛犬の様子を伝えてください。症状に合った処置を指示してもらえると思うので、それを実行しながら移動しましょう」
入院して栄養補給をする選択も
動物病院に行くと、流水で体を冷やし続ける、点滴や酸素吸入を行うといった症状に応じて適切な処置をしてもらえます。また、血液検査などを実施し、見た目には表れないダメージを把握した上でその後の適切な対処を提案してもらえます。
「例えば、症状がひどい場合には、入院して点滴で栄養補給をする選択もあります。症状が軽度で家に戻れる場合でも、どう過ごすといいか、獣医師からアドバイスがもらえます。とにかく、飼い主さんが『これぐらいだったら病院に行くほどではないかな?』と感覚的にジャッジしてしまうのは危険です。熱中症になったら症状が軽いと思っても病院へ。これをぜひ守っていただきたいと思います」
◆教えてくれたのは:獣医師・山本昌彦さん

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獣医師。アニコム先進医療研究所(本社・東京都新宿区)病院運営部長。東京農工大学獣医学科卒業(獣医内科学研究室)。動物病院、アクサ損害保険勤務を経て、現職へ従事。https://www.anicom-sompo.co.jp/
取材・文/赤坂麻実
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