体に歪みを感じる、脚が太い、ひざや腰が痛い、お腹の脂肪が落ちない…など、ボディラインの悩みや不調の原因は股関節にあることが多いと、骨盤矯正パーソナルトレーナーのNaokoさんは指摘します。なぜ股関節なのか、1万2000人以上を指導してきたNaokoさんの著書『寝たままペタ腹!股関節ほぐし』(主婦の友社)より、その理由とともに寝ながら股関節を改善する方法をご紹介します。
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股関節が全身に影響を及ぼす理由
Naokoさんはさまざまな人の体の悩みを聞くうちに、股関節が硬いと動きに偏りが出て、それによって全身に問題が起こっているということに気づいたそうです。まずは股関節の機能と、整えるべき理由から教えてもらいました。
股関節はどんな機能を果たしている?
股関節は、骨盤と脚の骨をつなぐ、体の中でいちばん大きな関節。人の体を建物に例えるならば、筋肉の土台はお尻、そして関節の土台は股関節だとNaokoさんは言います。
「股関節には、歩いているだけで体重の3倍、走ったり階段を登上たりすると4~5倍の重みがかかり、日々それを支えています。また、可動域が広く、多様な動きをするのも特徴。立つ、座る、歩く、走る、ジャンプするなど、人間のあらゆる動作に、股関節がかかわっています」(Naokoさん・以下同)
股関節を整えるべきワケ
体の土台であり、本来はさまざまな方向に動くはずの股関節は、偏った使い方を続けると、硬く、動きにくくなるそうです。すると、負担がかかりすぎて硬くなる筋肉と、怠けてしまい弱い筋肉が出てきて、体のバランスに偏りが生じるといいます。
「座る時間の長い現代人は、股関節が屈曲して硬くなりがちで、腰が後傾して頭が前に出た猫背姿勢の人が多いです。するとお腹やお尻の筋肉はゆるみ、背中が張ってパンパンになったり、肩が張ってあご周りがゆるんだりします」
全身の歪みはさまざまなトラブルの原因に。しかも土台となる股関節が正しく使えていないと、筋肉をつけて脂肪を落としても、美しいボディラインや健康的な体は手に入りにくいのだとか。
「大切なのは土台の股関節をほぐして偏りなく整えることです。ダイエットも健康も、それが体を変える最初の一歩であり、一番の近道ですよ」