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「炊飯器の内釜」の劣化、そのままにするとごはんがまずくなる?買い替え時は? 内釜にまつわる疑問に家電ライターが回答

Q:内釜は鍋などに再利用は可能?

炊飯器の内釜を買い替える場合、古い内釜を捨てるのはちょっともったいない、と思う人もいるでしょう。何かに再利用できないものでしょうか。

A:メーカーは推奨してないが、鍋としての使い道も

「基本的に、メーカーは内釜だけ使用することを禁止しています。理由は、フッ素が剥がれたり、内釜が変形したりする恐れがあるから。ですが、すでに本体が壊れていて内釜だけ残ってしまったという場合は、あくまで自己責任で鍋として使う道はあります。

特に高級炊飯器の内釜は、熱伝導性と蓄熱性に優れているので、煮物などに向いています。またオーブンにそのまま入れることもできるので、オーブン料理にも。ただし、電子レンジモードで使わないように注意してください。

また内釜は、調理鍋のように取っ手もないし、形状によってはガスコンロなどで安定しない場合もあります。使用の際にはくれぐれもやけどなどに気をつけて」

内釜を再利用する際は、取扱説明書のチェックは不可欠です。もちろん、内釜は炊飯器以外の用途で使った場合は、メーカー保証外となります。

「取扱説明書をよく読むと、ハイエンド炊飯器の多くが5年間無償交換できます。その主な条件は、取扱説明書通りに使用したにもかかわらず、内釜のフッ素が剥がれた場合」と、田中さん。

以下の炊飯器もそうしたハイエンド炊飯器で、内釜にこだわった製品です。

【1】日立グローバルライフソリューションズ『ふっくら御膳 RZ-W100FM』※圧力IH方式(5.5合)

日立グローバルライフソリューションズ『ふっくら御膳 RZ-W100FM』
内釜の底面にもこだわりがある。日立グローバルライフソリューションズ『ふっくら御膳 RZ-W100FM』※圧力IH方式(5.5合)8万円程度(税込)※2022年10月21日時点の実勢価格
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京の米老舗「八代目儀兵衛」が監修した、粒立ちがよく、かむと甘みが広がる「外硬内軟」のご飯が炊き上がると人気の炊飯器。新モデルには、いつもの水加減で新米をおいしく炊き上げる「極上新米コース」を追加していますが、内釜へのこだわりも見逃せません。

内釜の底面にもこだわりあり

日立グローバルライフソリューションズ『ふっくら御膳 RZ-W100FM』の内釜の断面図
発熱性の高い鉄と伝熱性の高いアルミを採用
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日立グローバルライフソリューションズ『ふっくら御膳 RZ-W100FM』の内釜の底面
底面を「凸底形状」にすることで、おいしく炊くための一要素となる発熱面積を広げている
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「内釜の『大火力 沸騰鉄釜』は、発熱性の高い鉄と伝熱性の高いアルミを採用し、底面を『凸底形状』にすることで、おいしく炊くための一要素となる発熱面積を広げています。側面は伝熱性の高いアルミや発熱性の高い鉄を組み合わせています。このように内鍋にもメーカーの技術を注ぎ込んでいることから、炊きあがったお米は一粒一粒の輪郭がはっきりわかり、かむと甘みが際立つ食感に」

ずっと使い続けたい内釜。一般的な内釜の保証が3~5年の中、本製品はカーボンフッ素は6年間保証と、長く安心して使い続けられます。

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