冷蔵&冷凍は基本NGのさつまいもはどう保存する?
温かい土地で栽培されるさつまいもは、寒さと乾燥に弱い野菜なので、保存するときは次の2点に気をつけることが鉄則です。
さつまいもは風通しのよい冷暗所で保管
乾燥に弱いさつまいもは、冷蔵庫保管は向いていません。新聞紙などに包んで、風通しのよい冷暗所に置くのが基本です。適温は10~15℃程度で、18℃を超えると発芽してしまいます。適温だと数か月保存ができますよ。ただしカットしたものは、切り口から腐りやすいので断面にぴったりとラップをして、野菜室へ。早めに食べきりましょう。
ちなみに、芋掘りなどで新鮮なものが手に入ったときは、風通しのよい場所で5~10日ほど陰干しをしたほうが、でんぷんが糖化して収穫した直後よりも甘みが増します。
冷凍するときは、加熱してからが条件
さつまいもは寒さに弱いので、丸ごと冷凍保存するのは不向きです。生のままで冷凍すると、解凍したときに水分が抜けてしまって、中身がスカスカになり、ホクホクの食感にはならないからです。
ただし、焼いたものや茹でたもの、ペーストにしたものなど、熱を加えて調理したものを冷凍するのはOKです。スープなどには冷凍したものをそのまま入れてもよいので、用途によって使いやすく工夫して保存しましょう。
◆教えてくれたのは:野菜ソムリエプロ・福島玲子さん
ふくしま・れいこ。野菜ソムリエプロのほか、アスリートフードマイスター2級、ジュニア食育マイスター、食の検定1級、ベジフルカッティングスペシャリスト、エコクッキングナビゲーターなど多数の資格を持ち、日本野菜ソムリエ協会創立 20 周年記念事業『野菜ソムリエ名鑑 vol.1』に掲載されている。現在は、“野菜や果物から健康に”との考えを大切に講演・セミナー講師、イベント・セミナー運営サポート、コラム、料理教室、レシピ開発や監修・ジュニアアスリートの栄養指導・など、多岐にわたって活動中。https://ryufrei.com/
構成/イワイユウ