新書を読んだらすぐに売るルーティンで”積読”が減り知識が増える
私が初めて出品した商物は書籍でした。書籍の出品はバーコードを読み込むだけで商品情報が入力されるので楽。さらに、大概の書籍は厚さが3cm以下なので、一番安い送料で発送できるからです。
例えば1500円の書籍を発売日に購入して、読み終わったら次の日に1350円で出品。手数料が5%として67円、送料170円を差し引いた1263円が手元に残ります。1500円の新刊を、300円足らずで読めるのですから、かなりお得です。
出品が遅くなればなるほど値段が下がります。そのため、発売日に購入してライバルの出品が増える前に出品しようと思うので、本を読むモチベーションにもなります。このサイクルができると、購入してすぐ読了できるようになるので“積読”がなくなり、読書量が増えるのと比例して知識も増えてきますよ。
相場がわからないものはAIの値付け機能も便利
書籍のほかに、昔集めていた珍しいワッペンや値の張った財布や革小物なども次々と出品しました。ただ、ここで問題になるのがそれぞれのアイテムの値付けです。書籍など、同じ商品が多数出品されていれば相場観がわかり、上手に値付けできます。しかし、出品するものが珍しいアイテムだと相場がわからないこともあります。
そんなときは、メルカリの「売れるかチェック」機能を使うと便利。売りたいアイテムの写真を撮り、商品情報を入力することで、AIが売れやすい価格を自動判定してくれます。
フリマサイト内で不要品を売り、得たポイントで必要なモノを購入できるようになると出費を抑えられるようになります。また「この商品が欲しい」と思っても、「保有ポイントがない場合は買わない」「買いたいものがあったら、まずは自分で不要品を売ってポイントを貯めてから購入する」など、マイルールを作っておくことで、衝動買いを減らすことができます。
年末の大掃除で多くの不要品が出たときには、捨てる前に一度フリマサイトを活用してみてはいかがでしょうか? もしかしたら思いがけない高値で売れるかもしれませんよ。(手数料や送料などの情報はすべて2022年12月4日現在)
構成/間野由利子
◆教えてくれたのは:生活コスト削減コンサルタント・生方正さん
うぶかた・ただし。明治大学サービス創新研究所研究員。高校卒業後に海上自衛隊に入隊。勤務の傍ら節約術を駆使しながら、国内株式、金の現物買い、在日米軍に対する不動産投資などを行い、40代で2億円の資産を築いた。現在は生活コスト削減コンサルタントと南極講演家として、メディアで活躍中。著書に『高卒自衛官が実現した40代で資産2億円をつくる方法』(あさ出版)、『攻めの節約』(WAVE出版)など。
構成/間野由利子