
朝晩だけでなく日中も寒さが厳しくなってきて、毎日欠かせないのが冬コート。そこで、皇后雅子さまの冬のコートコーデをチェック。ベーシックな白だけではなく、赤や青、グリーンまで、華麗な着こなしに注目です。
赤のチェスターコートにベレー帽でモダンなスタイルに
1997年2月、秋田県鹿角市・鹿角観光ふるさと館「あんとらあ」を訪問された際は、鮮やかな赤のダブルボタンのチェスターフィールドコートをお召しに。


コートのデザインはややマニッシュで、赤と黒のコントラストのある配色が印象的です。ベレー帽も雅子さまはこの頃よくかぶられていて、とてもサマになっていました。コートに合わせ、小物も黒で統一。ワンピースのようなドレス感のあるコートが主役のコーディネートでした。
長野五輪観戦はお気に入りカラーのロイヤルブルーのコートでツートーンコーデ
1998年2月、長野五輪で、アイスホッケーの試合を観戦されるご夫妻。

雅子さまはロイヤルブルーのダブルボタンのロングコートに同じトーンのベルベットの帽子をコーディネート。お気に入りカラーのひとつである、ロイヤルブルーを引き立てるように、靴やバッグなど、小物は黒でそろえられていました。ちなみにこの帽子は以後長く愛用されています。

翌日、今度はロイヤルブルーベースに襟とカフスとボタンが黒のバイカラーのチェスターコートに黒のベレー帽というコーディネートをご披露。ベレー帽は1997年2月に秋田県を訪問された際にかぶられていたものと同じで、雅子さまの当時のお気に入りアイテムのひとつです。中に着たハイネックのトップスやパンツ、靴、バッグも黒でそろえられ、またまた完璧なツートーンコーディネートでした。
白のダウンコートにファーの帽子、差し色に赤を入れたJAPANカラーでオリンピック観戦
同じく長野五輪で、ジャンプノーマルヒルを観戦される天皇陛下(当時は皇太子)と雅子さま。カジュアルなロングのダウンコートをお召しでした。

カジュアル度の高いダウンコートですが、雅子さまは、カラーがパキッとした白をセレクトされ、さらにファーの帽子やパールのアクセサリーを合わせることで、カジュアル度が軽減され、エレガントな印象に。中に着た赤もポイントになっています。スポーティーなファッションをここまでエレガントに着こなせる雅子さまのおしゃれ度の高さがうかがえます。
襟と袖にファーが付いたエレガントなロングコートで海外公務へ
2002年12月、雅子さまにとって約8年ぶりの海外公務で、ニュージーランドへご出発。

雅子さまがお召しになった襟と袖口にファーがあしらわれたネイビーのロングコートは、リッチでエレガント。バッグも黒を合わせることで落ち着いた印象です。首元にボリューミーなファーがあることで、小顔効果も。袖口のファーもコートから露出した手元を華奢に見せる効果を生んでいました。
白のステンカラーコートもスタンドカラーコートもモノトーンでコーディネート
2008年1月、冬季国体開会式へのご出席などのため長野県を訪問された天皇陛下(当時は皇太子)と雅子さま。




白のステンカラーコートはシンプルなデザインで丈もミディアム丈でパンツとのバランスも良好です。雅子さまはチャコールグレーのパンツや靴、バッグを合わせられモノトーンコーディネートでした。


1月25日、浮世絵師・葛飾北斎の記念館「北斎館」をご視察。このとき、アウターのみ、オフホワイトの暖かいダウンコートに着替えられていました。ダウンコートは腰回りもすっぽり隠れるミディアム丈で、首元もハイネックデザインになっていて防寒対策はばっちりでした。
翌26日、開会式にご出席の際は、スタンドカラーのロングコートに、ベージュのリボンがエレガントなハットをかぶられ、ワントーンコーディネートでした。



スタンドカラーコートは、立ち襟のデザインのおかげで、自然ときちんと感が醸し出されます。スタンドカラーコートの定番素材としては、保温性が高いウールが多く、雅子さまがお召しのコートのように、温かみのある表情が魅力。季節感もばっちりです。たっぷりと大きめのデザインなので、足元はタイト目のブーツで抜け感をプラス。
シルエットがきれいなダウンコートのモノトーンコーデできれいめカジュアルに
2009年12月、天皇ご一家(当時)で、こどもの国ご訪問。雅子さまは、ベージュのダウンコートにダークブラウンのパンツ、白のタートルネックというモノトーンコーデでした。




ダウンコートは、カジュアルな要素が大きいですが、雅子さまがお召しになったコートは、ウエストがキュッとなっていてメリハリのあるデザイン。さらに裾に向かって広がるきれいめのシルエットなので、ダウンコートの着ぶくれ度をセーブできます。また、ボトムや足元を締め色にすることで、メリハリが生まれ、バランスも良好に。
モスグリーンのロングコートは黒小物でシックに
2017年2月、ベトナム、タイを訪問される上皇皇后両陛下(当時は天皇皇后両陛下)を、天皇陛下(当時は皇太子)とともにお見送りされる雅子さま。



雅子さまは、優雅なラインのモスグリーンのロングコートをお召しでした。丸く立体的な襟元と、胸元に大きなブローチをつけることで、目線が上に操作され、スタイルアップを叶えます。ブーツやこぶりなバッグを合わせることで、よりバランスもよく、同素材の帽子の効果もあり、縦にスラッとした印象を与えていました。
丸みのある襟が優しげな白のチェスターコートにパールアクセで華やかさをプラス
2019年11月、皇居前広場で行われた、天皇陛下の即位を祝う国民祭典をご覧になったお二人。


雅子さまは美しい織地が特徴的な白のロングコートをお召しに。中にはハイネックのトップスを合わせられ、大きく存在感のあるパールのイヤリングで華を添えておられました。
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