美容

40代美容ライターが「渡韓整形」を実体験!術後ダウンタイムの”リアル”をリポート

帰国した3日後からインディバサロンへ

術後1週間で顎下の抜糸を終え、帰国した3日後からアフターケアのためインディバサロンへ通いだした。インディバとは新陳代謝を促進して人体の傷ついた細胞を回復促進するもので、医療現場でも用いられている高周波温熱機器のこと。腫れ・むくみ・内出血・痛みなどのダウンタイムや拘縮の期間が軽減すると言われている。

回数券を購入して週2ペースで5回ほど通ったところ、目に見えて腫れが引いていき、3週間が経つ頃にはほとんど痣が目立たなくなっていた。腫れや内出血が引いてくると皮膚と皮下組織が修復しようとして表面が硬くこわばる拘縮が始まり、感触が鈍くなる。これも個人差はあるが1~2か月ほどで落ち着き、最大6か月かけて回復する通常の治癒反応だ。

とにかくダウンタイム期間は「早く短く」と気が急いてしまうが「焦らないことが大事」と医師は言う。主治医の見立てに従って「無理のない範囲でできるだけ動く・余裕があればインディバ・禁煙禁酒は絶対・激しい運動は1か月後から」等を守ることが大事。

術後2か月目には周囲からわからないほど自然に

現在2か月目だが、見た目も人からはわからないほど自然で、何より日課にしている運動、テコンドーや水泳など脚を使うスポーツが問題なく出来ている。帰国時の飛行機が地獄の苦しみ(狭い場所にじっとしていると痛みが激しくなる)だったことが嘘のよう。帰国後2週間は「もう絶対に整形なんてしない」と夫にも宣言していたのに、今では「もう一箇所くらいやってみようかな」という心境になっているから、喉元過ぎればなんとやらである。

日本から韓国に渡航するのは20代後半~40代が中心というが、よく言われるように、美容整形は魔法ではない。安易に行なう手術ではないのも確かで、寝ても痛い、起きても歩いても痛い、身体を見れば悲惨な状態であれば精神的に不安定になるのも宜なるかな。「失敗したらどうしよう」「ぼったくられるのではないか」「今は良くても将来的に悪影響が出ないだろうか」等、不安や心配ごとは尽きないだろう。

江南にはいたるところに処方箋薬局がある
江南にはいたるところに処方箋薬局がある
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面倒がらずにカウンセリングを

一大決心をして手術をしても、多くは直後から壮絶なダウンタイムが待っている。日一日と痛みや腫れが引いていき、綺麗になってほしいという祈りにも似た感情は、多少オーバーに言えば信仰にも近いものだ。病み期間を乗り越え自身のコンプレックスを少しでも緩和し自分を愛せるようになると、自信や余裕が生まれる。その先に他者への愛も生まれる、美容整形にはそんな効用も含まれているのでは、と痛みのなか朦朧としながら考えていた。

鏡を見るたび「もうちょっとここの輪郭が滑らかだったらなあ」「痩せたらこの服が着られるのになあ」「鼻があと1センチ高かったなあ」と一生思って生きるより、思い切って変えて「今の私は最強!」というマインドで生きるほうが人生は圧倒的に楽しい気がする。自己満足だろうと、少なくとも私はそうだ。

韓国・江南
クリニックを選ぶ際はカウンセリングは必ず受けるべき(写真は韓国・江南)
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美容整形にこれが絶対という正解はないが、何度も訴えたいのは、面倒がらずにカウンセリングを受けるべきということ。日本でも韓国でも、そのどちらでも、機会があればどんどんカウンセリングに足を運ぼう。当日予約金を入れれば割引します、などと言われても即決はせず、大事な自分の顔と身体を預けられるクリニックや医師を時間をかけて選ぼう。安さだけを売りにしたクリニックではなく、親身になってくれて実績のある医師選びが大切だ。

ネットや誰かのオススメが自分に合うとは限らない。少しでも引っかかるところがあれば勇気を持って施術自体を行なわない、という選択をするのも大事だと思う。

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