“痩せ活”はお風呂でする、が正解！美人を作る【風呂トレ】のススメ

良質な睡眠へと導き、ダイエット効率が上がる入浴のメリットを最大限に生かすのが「風呂トレ」。

お風呂でのトレーニングはいいことずくめ！

入浴には体を清潔にするだけではなく、次の3つの効果が期待できます。

【1】「温熱作用」で血液循環がよくなる
お風呂に浸かると、末梢血管が広がり、血液循環がよくなります。その結果、全身に溜まった老廃物がリンパに回収され、体外に排出されやすくなるんです。疲労物質も同様に排出されやすくなるので、疲労回復の効果も。さらに温熱作用が働いている状態でコリ固まった筋肉をほぐすと、より血液循環がよくなって、体が温まります。

【2】「静水圧」がストレッチ効果をアップ
静水圧は、体表面積1平方cm、水深1cmにつき1gであると定義されています。お風呂の深さが50cm、体表面積1.4平方m（例えば身長155cm、体重45kg）とすると、50cm×14000平方cm＝合計700kgの水圧がかかることに。

この水圧を利用することで、ストレッチ効果を高めることができます。下半身の静脈やリンパ管も圧迫されるため、心臓に向かう静脈還流の量が増加。これによりリンパに溜まった老廃物や余計な水分が排出されるので、むくみ改善にも効果を期待できます。

【3】「浮力」で楽にストレッチ！
お風呂の中では浮力が働くので、首まで浸かると体重が約10分の1まで軽くなります。例えば、約50kgの女性なら約5kgに。この浮力を利用すると、容易にストレッチで筋肉をほぐすことが可能になるのです。さらに、体全体を休ませることができるので、心も体もリラックスできます。

この3つの効果によって、血行促進や美肌、むくみ解消、疲労回復などが期待できるから、「風呂トレ」が効率的なダイエットにつながるのです。

「風呂トレ」の理想的なやり方は？

効率よく「風呂トレ」を行うためには、次の3つを意識する必要があります。

◆ありのままの自分を鏡に映すこと
お風呂は唯一、裸になる時間。そこで習慣にしてほしいのは、鏡で全身を見ること。お尻や背中もくまなく観察しながら触ってみてください。太ったなとか、ボディラインが崩れたなとか…自分の体を正直に再認識することで、「ダイエットしなければ！」という意識づけができますよ。

◆お湯の温度は40度以下にすること
お風呂の温度が42度以上になると交感神経が優位になってしまい、本末転倒に。まずはお湯の温度を38度にして運動し、終わったら40度に温度を上げてリラックスするのがオススメ。お湯に浸かる時間は20分程度でOKです。

◆寝る前の1時間前にお風呂からあがること
寝る直前に「風呂トレ」をすると、神経が高ぶってしまいます。また、体温が下がりつつあるときに就寝することで熟睡につながり、寝ている時の脂肪燃焼効率が高くなります。春夏は就寝の1〜2時間に、秋冬は寝る30～60分前にお風呂からあがりましょう。

これから美しい色を着こなしたい春、肌の露出が多くなる夏…と、ボディラインが整ってこそファッションを楽しめる季節が到来します。次回以降で、キレイに痩せたい部位別「風呂トレ」をご紹介していきすので、楽しみにしてくださいね！

写真／Keiichi

小林麻利子（こばやし・まりこ）

京都府京都市生まれ。ナイトケアアドバイザー、睡眠改善インストラクター。生活習慣改善サロン「Flura」を主宰。睡眠や入浴など日々のルーティンを見直すことで美人をつくる、「うっとり美容」を指導。のべ約1000名の女性の悩みを解決し、現在は4か月先まで予約待ち。著書に『美人をつくる熟睡スイッチ』（株式会社G.B.）。公式HPは、http://fluraf.com/