健康・医療

ダイエットの大敵、冷え。入浴での血行促進と睡眠で解消するコツ

実はダイエットの妨げとなることもある“冷え”。入浴による血行促進と上質な睡眠で対処する方法を、温泉入浴指導員で睡眠改善インストラクター、バスクリン社員の石川泰弘さんに聞いた。

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「入浴のしかたひとつで、効果的に血流をよくしたり、冷え改善につながる質のよい睡眠をとることができるので、入浴と睡眠はワンセットで考えて」(石川さん、「」以下同)

冷えの原因のひとつは、血行不良だが、この改善には入浴がおすすめ。

「浮力効果で体が軽く感じるため筋肉が弛緩し、温熱効果によって血行が促進されます。さらに、腹部への水圧効果によって、横隔膜が押し上げられると、肺が小さくなって心肺機能が高まります。これも血行を促進する結果に。

また、人間は体温が低下するときに眠くなります。入浴で体温を上げておくと、入浴後体温をスムーズ に下げることができ、ぐっすりと眠ることができます」

冷えを解消してくれる入浴の基本ルール

冬は40℃、夏は39℃くらいのぬるめのお風呂に浸かると、末梢の毛細血管が広がり、血流がアップ。入浴で温まった血液が全身をめぐるので、体もポカポカに。15~20分ほどゆっくり浸かるのがベスト。

「入浴しながら足の指を開いたり閉じたりすることで、滞っていた末端の血流も流れやすくなります。ノルマを決めずに、心地よく感じる範囲で行うことが大切です」

ぬるめのお湯でも、額からうっすらと汗が出てきたら、体が温まった証拠。血液が体の隅々までめぐるので、体の中から温まるのだとか。そして、入浴後は1時間半ほどで寝るののがオススメ。「眠りが深くなるため成長ホルモンの分泌が活発になり、血流改善に欠かせない筋肉の修復も進みます」。

布団の温度も冷え改善には重要

季節を問わず布団の中の温度は、32℃くらいが適温。これは体温より少し低く、布団が心地よく温かいと感じる温度なのだそう。

「冬の寒いときには、敷き布団を増やしましょう。冷たい空気は下へ集まるので、敷布団に毛布などを1枚プラスすると保温効果が高まります。掛け布団を増やすと、重たくなって寝返りが打ちづらくなり、眠りを妨げます」

また、湯たんぽは寝る前にいれておくのもポイント。「湯たんぽは、眠る前に布団に入れて中を温めておくと、入眠もスムーズ。湯たんぽに足をのせたままだと低温やけどの危険もあるので、眠るときは端に寄せておきましょう」。

※女性セブン2015年1月6日号

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