専門家がすすめる優秀たんぱく質食材はゆで卵
以上のことを踏まえて、私が最もおすすめしたい食材は、動物性たんぱく質が豊富なゆで卵です。私自身、毎日2個は摂取しています。卵はバイオロジカルバリューが非常に高い食べ物なのに、カロリーは卵1個約91kcalしかありません。
脂質もリノール酸、オレイン酸、レシチンなどが含まれています。ビタミンはたんぱく質の代謝に重要なビタミンB2、B12を含んでいますし、骨や歯を丈夫にするビタミンD、抗酸化作用で免疫力を高めるビタミンAやビタミンEなど、ミネラルは、カルシウム、鉄、亜鉛、マグネシウムなどを多く含んでいます。
たんぱく質の吸収を考えるならスクランブルエッグよりもゆで卵
生やスクランブルエッグなどではなく、ゆで卵にこだわる理由は、同じカロリーでもゆで卵の方がたんぱく質の吸収率がはるかに高いからです。
卵に含まれるオボムコイドという成分はたんぱく質の吸収を阻害するのですが、オボムコイドは熱を加えると分解されてたんぱく質の吸収をほぼ阻害しなくなります。また黄身に多く含まれるビオチンと白身に多く含まれるアビジンという成分が混ざるとたんぱく質の吸収効率が下がってしまいます。ゆで卵なら黄身と白身が混ざり合わない状態で摂取できるのです。
ゆで卵などを活用しつつ、植物性たんぱく質を含む食材もバランスよくとりながら、無理なくダイエットを進めていきましょう。
◆教えてくれたのは:ヘルスフードサイエンス研究家・大西ひとみさん