食べられるものから消費して、食品の無駄をなくす
生活費の中で大きなウェイトを占める食費ですが、ついあれもこれもと買いすぎてしまい、食品を無駄にしてしまうことも。そんな無駄を省くために、くぅちゃんさんが意識しているのが、「食べられるものから食べる」ということ。
「食べたいものを優先して購入すると、冷蔵庫に食材が停滞してしまう原因になります。買ったものは食べ切ることが節約の基本なので、とにかく食べられるものから食べるようにしています。節約のためにまとめ買いをしても、食材を腐らせてしまってはお金の無駄です。
理想は、上手にまとめ買いをしてきれいに食べ切ること。そのために、保存方法を考えたり、献立を決めるなどして食材を使い切るための段取りを決めていくなど、どんどん節約の工夫をするようになるんです。最初はそこまでできなくても、買い物に行く前に、何を買うのかを確認する習慣をつけるのも大切です。記憶って当てにならないので(笑い)」
流行りの服より、心地よい服
節約したいと思ってはいるけれど、毎年の流行にも左右されて誘惑が多いのがファッション。「みんな買っている」「流行っているから」などの理由だけで購入するのは危険だそう。
「流行っているからという理由で購入しても、タンスの肥やしになってしまう服ってありますよね? 私は流行よりも着心地のいい服を選ぶようにしたら、タンスの肥やしになることがなくなりました。
また、最近取り入れたのがパーソナルカラー診断と骨格診断。これを受けたことで、私に似合う色と形がわかったので、服選びも迷わなくなりました。
節約を始めた頃は、白いTシャツ(秋冬は白いトレーナー)にスキニージーンズというように、服は制服化することで節約していました。でも、診断をしてもらったら白は似合わないということが発覚したんです(笑い)。白よりもオフホワイト、デザインもぴたっとしたものよりもふわっとしたものの方が似合うとわかりました。診断を受けたことで、自分に似合うものがわかり、洋服選びに失敗がなくなりました」
今回、くぅちゃんさんが教えてくれた節約習慣は、どれも簡単なものばかり。これから節約を始めたいという人は、ぜひこの習慣を意識してみましょう。
◆教えてくれたのは:時短節約家・くぅちゃんさん
会社員の夫、2人の息子の4人家族。看護師専門学校を卒業後、看護師に。結婚、出産で2回の転職を経て18年間、看護師を務める。共働きにも関わらずお金がたまらず、子供の教育費など将来に不安を感じ始め、節約に目覚める。節約に手間も時間もかけない「時短節約家」として注目を集め、テレビや雑誌に多数登場。著書に『節約主婦の今すぐ真似できる1000万円貯蓄』(KADOKAWA)がある。Instagramフォロワー数はメインチャンネル、サブチャンネルあわせて17万人(2023年3月現在)。https://www.ku-chan-zitansetuyaku.work
撮影/黒石あみ 取材・文/青山貴子