健康・医療

メンタル不調から起こる「過敏性腸症候群」とは?腸の調子を安定させる食材&漢方薬

過敏性腸症候群には漢方という選択肢も

内科や消化器科などでは、過敏性腸症候群や腹痛の治療に漢方薬が使われています。漢方薬は、体に下記のようなアプローチを行い、過敏性腸症候群による便秘や下痢、ガスだまりが起きにくい体質を手に入れることができます。

・お腹を温めて腸の動きを正常化する
・自律神経のバランスを整えて、ストレスにより低下した腸の働きを改善する
・胃腸の機能を回復して、便秘や下痢、ガスだまりを改善する

漢方茶
過敏性腸症候群のケアにおすすめの漢方薬3つを紹介
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過敏性腸症候群におすすめの漢方薬3つ

・大黄甘草湯(だいおうかんぞうとう)

便秘型の過敏性腸症候群の人に使われます。腸の蠕動(ぜんどう)運動を促進し、腸の動きを整え、便がでやすいようにします。

→大黄甘草湯について詳しく知る

・潤腸湯(じゅんちょうとう)

便秘型の過敏性腸症候群の人に向いている漢方薬です。腸を潤し、硬くなった便を柔らかくして便通を改善します。

・半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)

下痢型の過敏性腸症候群の人には、「気(き)」(エネルギー)の流れを助けて胃を落ち着かせつつ、腸の機能を調整する漢方薬を選びます。

→半夏瀉心湯について詳しく知る

漢方薬を始めるときの注意点

漢方薬は食事の工夫などでは不調が改善しなかった人でも、効果を感じる場合が多くあります。

ただし、漢方薬はその人の体質に合っていないと、よい効果が見込めないだけでなく、副作用が起こることもあります。自分に合う漢方薬を見つけるために、服用の際は漢方に詳しい医師や薬剤師に相談するのが安心です。

◆教えてくれたのは:管理栄養士・小原水月さん

小原水月さんの写真
管理栄養士の小原水月さん
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おはら・みづき。管理栄養士。ダイエット合宿所、特定保健検診の業務に携わりのべ600人以上の食事と生活習慣をサポート。自身が漢方薬を使用して体調回復した経験から、栄養学と漢方を合わせたサポートを得意とする。あんしん漢方(https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/)などで執筆中。

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