健康・医療

急な無気力や不安感は「五月病」かも! 春のメンタルケアにおすすめの栄養&漢方薬

五月病の予防におすすめの栄養素&食材

気分が落ち込んだり、睡眠の質が低下したりする可能性がある「セロトニン」不足も、五月病にかかりやすくなる原因です。幸せホルモンとして知られる脳内物質のセロトニンを増やす栄養素は、主に「トリプトファン」や「ビタミンB6」、「炭水化物」です。

さば缶
サバには幸せホルモンのセロトニンを増やす栄養素が豊富
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そこで、トリプトファンとビタミンB6を多く含むサバ缶と春レタス、ビタミンBが豊富な炒りごまを使った簡単サラダを紹介します。

「レタスの鯖缶煮」のレシピ

《材料》(2人分)
レタス:1玉、鯖の味付け缶:1缶、酒:大さじ1、
炒りごま:適量、焼きのり:適量

《作り方》
【1】手でちぎったレタス、鯖の味付け缶(汁ごと)、酒を鍋に入れる
【2】火にかけ煮たったら、蓋をして弱火で1〜2分程度、レタスがしんなりするまで煮る
【3】火を止めて、炒りごまを混ぜる
【4】器に盛りつけ、細く切った焼きのりを振りかけたらできあがり

とくに食生活が乱れやすい連休中は、セロトニンを意識した食事を取り入れることが大切です。

春のメンタルケアにおすすめの漢方薬

メンタル不調の原因にはほかにも、ホルモンバランスの乱れなどが考えられます。漢方薬にはホルモンバランスや自律神経の乱れを整える作用があるものや、気分の落ち込みを改善したり、消化・吸収機能に働きかけ、体の内側から心を元気にするものがあります。

さまざまな生薬
春のメンタルケアにおすすめの漢方薬2つ
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漢方薬は心療内科でも自然由来の医薬品として処方され、免疫力を上げたり、自律神経を整えたりすることで、心の不調を体から改善します。

五月病対策におすすめの漢方薬

・加味逍遙散(かみしょうようさん)

「気」(エネルギー)の流れを整え「血」(栄養)を補うことで、精神を安定させ、うつ、神経症を改善します。また、体にこもった熱を冷ますので、のぼせやめまいといった更年期の症状にも使用されています。

→加味逍遙散について詳しく知る

・半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)

「気」(エネルギー)のめぐりを促すことで、イライラ、不安、喉のつかえ感、不眠、動悸などを改善します。また、胃の働きを整える働きがあり、消化不良、膨満感、胃炎にも用いられます。

→半夏厚朴湯について詳しく知る

漢方薬を始めるときの注意点

漢方薬は食事の工夫などでは不調が改善しなかった人でも、効果を感じる場合が多くあります。

ただし、漢方薬はその人の体質に合っていないと、よい効果が見込めないだけでなく、副作用が起こることもあります。自分に合う漢方薬を見つけるために、服用の際は漢方に詳しい医師や薬剤師に相談するのが安心です。

◆教えてくれた人:薬剤師・碇純子さん

白衣を着た女性
薬剤師の碇純子さん
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いかり・すみこ。薬剤師。
神戸薬科大学大学院薬学研究科、大阪大学大学院生命機能研究科を修了し、漢方薬の作用機序を科学的に解明するため、大阪大学で博士研究員として従事。現在は細胞生物学と漢方薬の知識と経験を活かして、漢方薬製剤の研究開発を行う。世界中の人々に漢方薬で健康になってもらいたいという想いからオンラインAI漢方「あんしん漢方」(https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/)で情報発信を行っている。

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