「特別な朝食」という選択
池田さんのもとには、「早起きしたぶん、朝食も早い時間に摂るので、お腹が早く空いてお昼までもたない」という声が寄せられることもあるそうです。
早起き後の空腹をどうする?
「時間の融通が利く人なら、11時頃に昼食を食べてもいいですが、難しい人もいるでしょう。せっかく早起きして時間がたっぷりとあるのですから、普段は摂らないような『特別な朝食』を用意してみてはいかがでしょうか」
池田さんがすすめる予防策は、「朝ご飯をしっかり、よくかんで食べる」「小腹がすいたときは、歯ごたえのあるものや無糖の炭酸水でお腹を満たす」の2つです。
腹もちがよい朝食のアイディア
「私の朝の定番は玄米ご飯です。きちんと噛まないと消化によくないですが、早く起きた朝ならゆっくり噛む余裕もあるでしょう。あごを動かすことで脳にしっかり酸素と栄養が行き渡り、シャキッと目覚める感覚がして私は好きです」
玄米ご飯が苦手な人は、ペンネやごぼうサラダ、豆料理などの「歯ごたえのある朝食」がおすすめだそうです。
「それでもお昼前にお腹がすいてしまう場合は、スナック菓子はなるべく避けて、ナッツ、むき栗、ドライフルーツ、こんぶなど、素材の味を楽しむものを少し食べたり、無糖の炭酸水を飲んで空腹を紛らわせるのが、身体にもいいようです」
とはいえ、小腹をどんどん満たしたことで、カロリーの摂りすぎになったり、お昼ごはんが食べられなくなっては本末転倒。量やバランスを考えながら実践したいところです。
◆教えてくれたのは:早起きトレーナー・池田千恵さん
株式会社朝6時代表取締役。国家資格キャリアコンサルタント。2009年に上梓した『「朝4時起き」で、すべてがうまく回り出す!』がベストセラーとなり、「朝活の第一人者」と呼ばれるように。プロデュースを手がける『朝活手帳』は13年連続刊行中。朝1時間の業務改革による生産性向上、働き方改革のための手法を企業に指導するほか、一人ひとりのライフスタイル・目的に応じた朝活の形を提案している。2023年4月、『週末朝活』(三笠書房)を出版。https://ikedachie.com/