
6月3日の植樹祭でも、12日の授賞式でも、皇后雅子さまはセットアップに帽子をかぶられていました。日差しの強い夏は帽子が必需品。そこで、雅子さまのロイヤルムード満点の夏の帽子ファッションを振り返ります。
清涼感のあるブルーのつば広帽子が清楚な雰囲気
1993年6月、奈良県橿原市の神武天皇陵に参拝し結婚のご報告をするため、前日に近鉄奈良駅にご到着。



雅子さまのコーディネートは、スモーキーブルーのセットアップに、同色のつば広の帽子がとても優雅。蒸し暑さを吹き飛ばすような冷涼感も漂います。当時はボブヘアでしたが、帽子におさまるようにハーフアップにまとめられ、すっきりさせていました。つば広帽子は、それだけでエレガントな佇まい。集まった人たちも羨望の眼差しを寄せていました。
結婚後初の地方公務にはピンクのセットアップに帽子で可憐な装い
雅子さまにとって、ご成婚後初めての地方でのご公務は、岩手県。第29回献血運動推進全国大会へのご出席でした。淡いピンクファッションが可憐な雰囲気です。




雅子さまは、花柄の織り生地が特徴の淡いピンクのセットアップをお召しでした。ジャケットの襟や裾が丸くカットされていて、女性らしさ満点。さらに、大きなリボンが存在感を放つピンクの帽子もロマンティックな雰囲気でした。小物も白の靴やバッグで、可憐な色合わせ。イヤリングや指輪、ブレスレットなどアクセサリーはパールでそろえられ、白×ピンクのバイカラーコーデでした。
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鮮やかなグリーンのつば広帽子がモダンでスタイリッシュ
1993年8月、夏の国民体育大会の開会式にご出席の雅子さまのファッションも注目を集めました。


雅子さまがお召しになったのは、白地に金ボタンがアクセントのスーツ。インナーに合わせた、グリーン×黒のストライプのトップスが印象的でした。さらに、インナーの色を拾った鮮やかなグリーンのつば広の帽子とポケットチーフがおしゃれ度の高さを物語っていました。このときは、白の帽子もご持参で、白の配分が多くなることで、清楚な印象でした。
ショートヘアに幅広リボンの帽子で華やかさをプラス
2002年7月、上皇ご夫妻(当時は天皇皇后両陛下)のポーランド・ハンガリーからのご帰国を、空港でお出迎えした雅子さまは白のワントーンコーデでした。



雅子さまは、清涼感のあるオフホワイトのアンサンブルをお召しに。シンプルなアンサンブルでしたが、顔周りは、ショートヘアにぴったりの大きなイヤリングや帽子など華やかなコーディネート。バッグや靴は、アンサンブルよりも黄みが抜けた白を合わせ、オールホワイトの中にも変化をつけたワントーンでした。
ジャケットのパイピングに合わせた太リボンの帽子でスタイルアップ
2006年6月、ご公務でシンガポール、タイを訪問される天皇陛下と美智子さまをお見送りのため、東京国際空港にお出ましの雅子さま。




つばの広いリボンの帽子にパールのアクセサリーは上品でロイヤルファッションの代表格的アイテム。雅子さまがお召しの、太めのネイビーのパイピングがポイントの白のジャケットは、タイトスカートのネイビーとつながり、縦のラインを強調。すっきりと引き締まって見えます。つばの広い帽子は、それだけで小顔効果がありますが、サイドのネイビーのリボンが太く、よりその効果を高めています。
オフホワイトのコーデをキリッと引き締めるスクエアデザインのハット
2009年7月、上皇ご夫妻(当時は天皇皇后両陛下)のカナダ、アメリカご訪問に際し、お見送りのため空港に。雅子さまは何度も着用されているセットアップをお召しでした。




雅子さまがお召しになったセットアップは、オフホワイトで、ベーシックな白の中でも温かみがあり、優しい色。それだけにぼやけて見えてしまう色でもありますが、ジャケットの襟やスクエアなデザインの帽子がキリッと引き締めてくれています。パールのアクセサリーもツヤをプラスし、アクセントになっています。
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同じ配色の帽子をプラスして、ネイビー×白のバイカラーコーデ
2016年7月、リオデジャネイロ五輪の日本代表選手団の結団式にご出席の際の雅子さま。白地にネイビーのリボンの帽子をお召しでした。



この日の雅子さまは、帽子も白×ネイビーのバイカラーで、頭とつま先がバイカラーでサンドイッチしたコーディネート。帽子はつばがほんのり折れ上がっていて顔にあまり影ができず明るい印象です。ネイビーのワンピースに白ジャケット、パールのアクセサリーと、清涼感のある大人マリンスタイルでした。
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