睡眠改善ヨガで快適な眠りに導く
眠気が起きない場合は日常生活を見直してみましょう。ブルーライトは睡眠に悪影響を及ぼすため、寝る1時間前にはスマートフォンの使用を控える。夜は間接照明にする。朝起きたら朝食を食べたり太陽の光を浴びたりして体内時計のズレを修正する。昼間は活発に動いて体が休息を欲しがるようにする……。
聞き覚えがあっても、実行していないものがあるのではないでしょうか。
「睡眠を改善するヨガもあります。未経験者にもおすすめなのが、“ヨガの呼吸法”です。深くゆっくりと呼吸することで、横隔膜にある自律神経を刺激します。横隔膜には自律神経が集中しているため、息を吐く時には副交感神経の働きが高まり、リラックスした状態になっていきます。
椅子に座っていても、仰向けになっていても、どちらでも結構です。4秒かけて息を吸い、6秒かけて息を吐き切ります。吐き切ることがポイントです。可能ならば、吸う時には胸を開いて目線を上げ、吐く時には背中のカーブを丸めるようにして目線を下げます」
5回ほど繰り返すと胸がポカポカしてリラックスしてきます。寝付けない夜にお試しください。
◆教えてくれたのは:医学博士・高尾美穂さん
愛知県出身。イーク表参道副院長。産婦人科専門医。日本スポーツ協会公認スポーツドクター。ヨガ指導者としても女性の健康を支えている。著書に『更年期に効く 美女ヂカラ』(リベラル社)、『大丈夫だよ 女性ホルモンと人生のお話111』(講談社)など多数。https://www.mihotakao.jp/
取材・文/小山内麗香