いつも癒しを与えてくれる、ペットたち。とくに猫は、可愛らしい見た目とツンデレな性格で私たちを存分に振り回し、心を鷲掴みにします。一緒に暮らすパートナーとして猫を選ぶ人が多いのもわかりますよね。最近は、定年退職した父親と子猫の日常を綴るSNSアカウント(@turi2018)が話題に。2023年4月には、フォトエッセイ『親父と猫 定年後に待っていた猫ライフ』(ハーパーコリンズ・ジャパン)が出版されました。
SNSで大バズリした親父と子猫
SNSの投稿主は、Turiさん。“親父”の息子さんで、“親父”と子猫「るる」との暮らしを、ツイッターに投稿しています。初投稿は、2021年4月。正座をして新聞を読む父親の背中にるるが乗っている画像をツイートし、6.8万リツイート、32.5万いいねという驚異的な数字を叩き出しました。当時はコロナ禍真っ只中で世の中全体に暗い空気が立ち込めていただけに、ほのぼのとしたこの写真は多くの人の心を救ったのでしょうね。
ちなみにこの投稿には、画像とともに「(るるが)カラスにつつかれてる所を親父が拾ってきたんだけど、めっちゃ好かれてて笑った」と添えられています。るるにとって“親父”は命の恩人だからこそ、片時も離れたくないのでしょうね。一方の“親父”も、仕事一筋で生きてきたため定年退職が目前になると少し元気がなかったようですが……そんな折にるると運命の出会い。退職後の現在も、画像の中で満面の笑みを見せるほどるるに夢中です。「一緒にいればこの先の人生は明るい」。お互いにそんなふうに思っているかもしれません。
笑顔が絶えないるるとの日常
フォトエッセイには、るるとの出会いや、名前を決めるまでの裏話、ハロウィン、クリスマスなど、何気ない日常が優しく、温かく記されています。
なかには、るると出会って数日後に直後に定年退職を迎えた“親父”の姿も。立派に勤め上げ帰宅したところに、るるが駆け寄り真っ先に労ったようです。
定年退職後は、るるとのセカンドライフがスタート。夏のある日、玄関で寝転びながらじっと見つめ合う2人の写真は、まるで会話をしているようです。
そしてあるときは、鼻にキスをする様子も。るるのほうから顔を近づけているようにも見えてなんともいじらしく、ふたりの仲の良さがうかがえます。
そんな日常を切り取った写真もあれば、ふたりともカメラに目線を向けた写真も。“親父”の嬉しそうな笑顔と、るるのキリッとした表情のギャップがたまりません。
ちなみに、これらの写真は奥さん(Turiさんの母親)が撮影しているのだとか。家族のグループLINEで共有されるたび、離れて暮らすTuriさんら子どもたちも大いに盛り上がるそうです。るるとの日常はもちろん、家族愛にも触れたい方はチェックしてみては?