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母から離れて4か月、上野の双子パンダ トレーニングがスタートし、大人への階段をまた一歩登る

じゃれる双子パンダ
双子パンダのレイレイ(メス)にじゃれるシャオシャオ(オス)(Ph/(公財)東京動物園協会)
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もともと、標高が高く涼しい地域で生息しているジャイアントパンダ。暑い夏がやってきましたが、上野動物園で暮らすジャイアントパンダたちはどのような生活を送っているのでしょうか。近況を紹介します。

双子パンダのハズバンダリートレーニングがスタート!

野生パンダ保護の一環としてジャイアントパンダ繁殖を行っている上野動物園で、先日6月23日に2歳の誕生日を迎えた、シャオシャオ(オス)とレイレイ(メス)。

レイレイが大きく育ち、2頭の体重差は6kgに

気温が高い日が続いているため、生活は主に冷房の効いた室内で、2頭とも健康状態はよく、体重に差が出ることはあっても採食、休息も十分にとれているといいます。

寝転ぶ子パンダ
のんびりと過ごすレイレイ(Ph/(公財)東京動物園協会)
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ちなみに、7月25日の測定では、シャオシャオは62.2kg、レイレイは68.3kgと6kgほどの差があり、レイレイのほうがより大きく成長しているようです。

大人への階段を登る双子パンダ

シャオシャオは2023年7月16日から、レイレイは7月21日からハズバンダリートレーニング(動物の健康な飼育と人間の安全な作業を目的として、動物に自発的な行動をとらせるための訓練)がスタートしました。この訓練は、パンダにとって少ないストレスで安全に体を触ったり、採血をしたりといった健康管理ができるようにするためのものなのだそうです。

歩く子パンダ
背中に緑の印があるシャオシャオ(Ph/(公財)東京動物園協会)
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3月から母パンダのシンシンのもとを離れて、2頭での生活が始まった双子パンダですが、少しずつ大人への階段を登っているようですね。

大人パンダたちは夏バテ中…?

シャオシャオとレイレイの父・リーリーとシンシンも冷房の効いた室内で主に過ごし、竹類を中心とした食事や休息も十分にとれ、健康状態は良好とのことです。

正面を向いて歩くジャイアントパンダ
以前より少し引き締まった印象のリーリー(Ph/(公財)東京動物園協会)
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6月15日測定で145.2kgだったリーリーの体重は7月25日測定時には138.4kgと6.8kg減、リーリーと同日に測定されたシンシンの体重は129.8kgから125.3kgの4.5kg減という記録に。冷房の効いた部屋で過ごしているとはいえ、やはり夏は苦手なのかもしれませんね。

水を飲むジャイアントパンダ
水を飲むシンシン(Ph/(公財)東京動物園協会)
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