
歳を重ねて50代になり、子供たちも1人、2人と独立し、いよいよ夫婦2人暮らしが間近になり、食生活も変化してきた。そんな人におすすめなのが、ヘルシーで野菜たっぷり、調理方法と味つけはごくシンプルという大人ごはん。そこで、料理ブロガーで料理研究家の井上かなえさんのレシピ本『野菜たっぷり! 夫婦ふたりの簡単大人ごはん』 (扶桑社ムック)から、大人ごはんに最適な「香味野菜と一緒に!和風キーマカレー」と「にんじんしりしり」のレシピを紹介します。
サラリと食べられるのにカレー欲を満たす「香味野菜と一緒に!和風キーマカレー」レシピ
味の決め手は1個の梅干し。サラリと食べられるのにカレー欲を満たしてくれる一皿です。香味野菜を混ぜ混ぜ、ライムをキュッ。これがまた、お口をリセット&食欲をそそる。ターメリックもクミンシードも100円ショップでも売っているのでぜひ!

《材料》(2人分)
【梅風味キーマカレー】
豚ひき肉…200g 梅干し(種を除いてちぎる)…1個 【A】[カレー粉…小さじ2 クミンシード…小さじ1/2 一味唐辛子…少々 おろしにんにく、おろししょうが…各小さじ2] 【B】[水…大さじ3 酒…大さじ2 しょうゆ…大さじ1]
【トッピング】
大根(せん切り)…1/5本(200g) 青じそ(せん切り)…4枚(4g) みょうが(せん切り)…2個(30g) かいわれ大根…20g ライム(くし形切り)…2切れ フライドオニオン、実山椒の塩漬け(ともにあれば)…各適量
【ターメリックライス】
米…1合(150g) オリーブオイル…小さじ1 ターメリック…小さじ1/2
《作り方》
【1】キーマカレーを作る。小鍋にひき肉、【A】を入れて中火にかけ、肉の色が変わってパラパラになるまで炒める。【B】を加え、やや火を弱めて5~6分煮て、汁気が少なくなったら梅干しを加えて火を止める。
【2】ターメリックライスを炊く。米は洗って水気をきり、炊飯器の内釜に入れて1合の目盛りまで水(分量外)を注ぎ、【C】を加えて混ぜ、普通に炊く。炊き上がったらさっくり混ぜる。
【3】器に【2】を盛り、【1】、トッピングを添える。
「香味野菜は冷蔵庫にあるものでOK 。三つ葉やパクチー、薄切りのセロリ、刻んだトマトもおすすめです。何種類か合わせて使うとおいしいですよ。ライムがなければすだちでもOKです」(井上さん・以下同)
ご飯のすすむ「にんじんしりしり」レシピ
隠し味にちょこっとマヨを加えたら、卵はふわふわに。にんじんの甘さと調味料の塩けでご飯のすすむ味になりました。オレンジ×黄が華やかで、お弁当の彩りおかずにも。保存期間の目安は冷蔵で5日間。

「にんじんは皮まで調理してください。野菜の皮には、抗酸化作用のあるビタミンや色素成分などの栄養が含まれています。よく洗って皮まで使うことで、野菜の栄養を無駄なく摂るよう心がけています」
《材料》(作りやすい分量)
にんじん(せん切り)…2本(300g) 塩…小さじ1/2 卵…2個 マヨネーズ…大さじ2 サラダ油 … 少々
《作り方》
【1】ボウルに卵を割り入れ、マヨネーズを加えてほぐし混ぜる。
【2】フライパンにサラダ油をひいてにんじんを入れ、中火にかけて炒める。全体に油が回ったら塩をふる。
【3】【2】に【1】を流し入れ、木べらでよく混ぜながら炒める。
「にんじんは、あれば“しりしり器”ですりおろすとラクチン。包丁で切るよりもふわふわになって、断面が少しギザギザするので味がからみやすくなるメリットも!」
◆教えてくれたのは:料理ブロガー・井上かなえさん

料理ブロガー、料理研究家、野菜ソムリエ。1972年広島県生まれ、兵庫県在住。てんきち母ちゃん名義で2005年にスタートした、3人の子供たちのリアルな日常と日々のごはんを綴ったブログ『母ちゃんちの晩御飯とどたばた日記』はライブドアブログで2018年に殿堂入りし、レジェンドブログに。累計48万部のベストセラーとなった『てんきち母ちゃんの毎日ごはん』シリーズ(宝島社刊)や、累計15万部の『てんきち母ちゃんの朝10分、あるものだけでほめられ弁当』シリーズ(文藝春秋刊)など、著書累計80万部を突破。https://inoue-kanae.blog.jp/
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