パスタなどの乾麺は保存がきくうえに手軽に調理できるので、暑い日や簡単にランチを済ませたい日などに頼ることも多いでしょう。お金のプロフェッショナルで節約アドバイザー・ファイナンシャルプランナーの丸山晴美さんによると、乾麺を茹でるときは少しの工夫で節約につなげることができるそうです。
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パスタの時短調理でガス代を節約
おすすめはパスタを水につけてふやかした「水漬けパスタ」にすることです。そうすることで茹で時間が短くなるので、ガス代が節約できます。鍋の前にいる時間を減らすことができるのも、暑い日は特にうれしいポイントです。
水漬けパスタの作り方
水漬けパスタは、角形バッドなどの容器に食べる量のパスタを入れ、パスタの3〜4倍程度の量の水を入れておくだけでできます。
浸水時間はパスタの規定の茹で時間の10倍が目安。6分のものなら60分、9分のものなら90分です。パスタが浸かるサイズの容器がない場合は、半分に折ってから浸けてもOKです。時間になったら水を切ります。
続いてパスタを茹でます。乾麺と比べて吸水量が少ないので、フライパンを使い、パスタが隠れる程度のお湯で茹でることができます。少ないお湯で茹でられるということは、水が沸騰するまでの時間が短くなるのでガス代の節約につながる、というわけです。
水1リットルにつき10g程度の塩を加えて、茹でる時間は1分程度でOKです。
水漬けパスタはふやけて白っぽくなっていますが、加熱するとすぐに普通のパスタの色に変わり、生パスタのようなもちもちとした食感になります。また乾麺のうどんも、同様のやり方で調理可能です(茹でる際、塩は不要)。
冷凍保存で節約
また、「お昼は自分ひとりだから、1人前をいちいち茹でるのが面倒」という場合などは、パスタを冷凍保存しておくこともできます。茹でたパスタにサラダ油やオリーブオイルを和えて、1食分ずつ小分けにして熱が冷めたらフリーザーバッグに入れて冷凍庫へ。油をかけることで、麺同士がくっつくのを防げます。
食べるときは袋の口を少し開けて電子レンジで2分半〜3分程度加熱すれば、茹で上がりに近い状態のパスタとして食べることができます。一度に何食か分をまとめて茹でることで、毎回茹でる手間が減るだけでなく、ガス代の節約にもつながります。
パッケージは長辺を切る!乾麺の保存術
最後に余談ですが、乾麺は縦長の袋に入っていることがほとんどですが、短辺を切って中身を取り出すと袋の端が短いので輪ゴムで止めづらく、残った麺の保存が不便だと感じることはないでしょうか?
発想を転換して長辺を切って取り出すと、もともと麺が入っていた部分に余裕が生まれるので、クルクルと袋を巻いて留めることができます。
◆教えてくれたのは:節約アドバイザー・丸山晴美さん
節約アドバイザー。ファイナンシャルプランナー。22歳で節約に目覚め、1年間で200万円を貯めた経験がメディアに取り上げられ、その後コンビニの店長などを経て、2001年に節約アドバイザーとして独立。ファイナンシャルプランナー(AFP)、消費生活アドバイザー、宅地建物主任士(登録)、認定心理士などの様々な資格を持ち、ライフプランを見据えたお金の管理運用のアドバイスなどをテレビやラジオ、雑誌、講演などで行っている。https://www.maruyama-harumi.com/
構成/吉田可奈