健康・医療

「1日3食とらなくてもいい」うつを経て精神科医がたどり着いた「小食」のメリット

雑炊
うつを食事で克服したという精神科医の宮島賢也さんが小食を推奨する理由とは?(Ph/photoAC)
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1日3食、一汁三菜、毎日しっかり食事をしなければいけないというのは間違った常識かもしれません。バランスよくいろいろなものを無理して食べようせず、「小食」と「断食」を取り入れるのが心と体の健康にいいと話すのは、『メンタルは食事が9割』(アスコム)の著者で、うつを食事で克服したという精神科医の宮島賢也さん。小食のメリットと、宮島さんがすすめる「半断食」のやり方について教えてもらいました。

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小食が心に満足感をもたらす

宮島さんが心と体のための食事法としてすすめているのが「小食」。「小食を実践するなかで、格好よくいえば、『足るを知った』ように思います」と宮島さん。

細胞の代謝活動を活発にする食事

「足るを知った」という宮島さんは、生野菜を食べているだけで満足感を得られるようになったと言います。

「ぼくが尊敬する遺伝子学者の村上和雄先生(筑波大学名誉教授)は、著書の中で『小欲知足」の食事が遺伝子のスイッチをオンにすると述べています。遺伝子がオンになるということは、細胞がイキイキと働き出すということです。細胞の代謝活動を活発にする食事は、満腹感ではなく、小食でもそこに満足を覚える心にあると村上先生は述べています」(宮島さん・以下同)

小食に慣れたら半断食にも挑戦を

小食に慣れてきたら、断食にも挑戦することを宮島さんはすすめています。断食とは本来、少なくとも3日以上食事をとらない「本断食」を指し、実践するには大変そうなイメージがありますが、宮島さんがおすすめするのは、「半断食」と呼ばれる短い時間の断食法。

空の皿とカトラリー
あまり構えずに食事を抜くだけでOK(Ph/photoAC)
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「あまり構えなくても、『体のために、あれも、これも食べなくちゃ』『1日3食、一汁三菜、しっかり料理しなければ』という常識を捨てるだけでも十分です。『食べたくないときは無理に食べない』『面倒だから水だけ飲む』という感じで、1食、または1日くらい、食事をスキップしてみるのです。断食を経験することで、胃腸を休めることがいかに体をらくにするか、実感されると思います」

具体的には、下記のような不調を改善することができるのだそうです。

・体が重い
・疲れが抜けない
・熟睡できない
・朝早く起きられない
・集中力が続かずボーッとする
・やる気が起きない

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