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ダーティーな山田涼介が切り開く新境地「軽薄で恐ろしく、振り切れた姿」がリアル

『BAD LANDS バッド・ランズ』場面写真
山田涼介が切り開く新境地(C)2023「BAD LANDS」製作委員会
写真8枚

安藤サクラ(37歳)さんが主演を務め、Hey! Say! JUMP・山田涼介さん(30歳)と初共演を果たした映画『BAD LANDS バッド・ランズ』が9月29日より公開中です。『検察側の罪人』(2018年)や『ヘルドッグス』(2022年)などの原田眞人監督が手がけた本作は、裏社会で生きる姉弟の姿を描き出したもの。安藤さんと山田さんのかけ合いがときに楽しく、ときにスリリングな、そんな作品に仕上がっています。本作の見どころや今回は山田さんの演技について、映画や演劇に詳しいライターの折田侑駿さんが解説します。

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安藤サクラと山田涼介によるバディムービー

本作は、『破門』で第151回直木賞を受賞した作家・黒川博行さんによる『勁草』を、原田眞人監督が自らのプロデュースにより映画化したものです。

『BAD LANDS バッド・ランズ』ポスタービジュアル
(C)2023「BAD LANDS」製作委員会
写真8枚

原田監督といえば『KAMIKAZE TAXI』(1995年)や『クライマーズ・ハイ』(2008年)などの代表作を持ち、『燃えよ剣』(2021年)に『ヘルドッグス』(2022年)にと、近年も精力的に大作映画を手がけ続けています。

そんな原田監督自身がプロデューサーまで務めたこの『BAD LANDS バッド・ランズ』は、原作小説を手にして以来ずっと映画化を望んでいた企画だといいます。

映画化が実現した本作は、主演に安藤さん、共演に山田さんを迎え、2人の演じる姉弟が裏社会で暗躍するバディムービーが展開する作品となっているのです。

『BAD LANDS バッド・ランズ』場面写真
(C)2023「BAD LANDS」製作委員会
写真8枚

特殊詐欺に加担する姉弟が、思いがけず億単位の金を手に……

物語の舞台は、“持たざる者”が“持つ者”から生きる糧を掠め取り、どうにか生き延びている大阪。この土地でネリ(安藤)とその弟のジョー(山田)は、特殊詐欺に加担して生活をしています。

そんなある日、2人は思いがけず大金を手にしてしまう。しかもそれは“億”を超える額です。それまでは組織の一員として金を引き出していただけのはずなのに……。警察だけでなく巨悪までもがこの姉弟に迫り、やがて2人は窮地に追い込まれていくことになるのです。

骨太な物語を支えるキャスティング

骨太な物語を支えるため、主演の安藤さんを中心に多彩なキャスティングで固められている本作。安藤さんといえば映画ファンのみならず、幅広い層のエンターテインメントファンからいまもっとも支持されている存在なのではないでしょうか。

『BAD LANDS バッド・ランズ』場面写真
(C)2023「BAD LANDS」製作委員会
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近年の出演映画には、国内外で高い評価を得た『ある男』(2022年)や『怪物』(2023年)があり、この10月には『BAD LANDS バッド・ランズ』だけでなく、大人気ドラマの劇場版である『ゆとりですがなにか インターナショナル』も公開。

ドラマでは朝ドラ『まんぷく』(2018年-2019年/NHK総合)にてお茶の間のファンを獲得し、今年は主演を務めた『ブラッシュアップライフ』(日本テレビ系)も大きな話題を集めました。

そんな彼女が今作で演じるネリは、いわゆるアウトローです。生きることが厳しく困難なこの世界を、彼女はどのように生き抜くのか。安藤さんの表現する、気高い1人の女性の姿に注目です。

『BAD LANDS バッド・ランズ』場面写真
(C)2023「BAD LANDS」製作委員会
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さらに、生瀬勝久さんがネリたちの親玉を、吉原光夫さんや江口のりこさんらが警察を演じているほか、宇崎竜童さん、サリngROCKさん、天童よしみさん、大場泰正さん、淵上泰史さんらが重要人物の役として出演。骨太な展開を盛り上げます。

このような作品で安藤さんとともに物語を牽引しているのが、山田さんなのです。

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