健康・医療

「映画館にさえ行けない」尿漏れに悩んだ美容家・吉川千明さん、薬の服用と併せて続けているのは骨盤底筋体操

便座の蓋が開いたトイレ
美容家の吉川千明さん(64才)が、50代に経験した尿漏れ経験と解決法について教えてくれた(写真/イメージマート)
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歳を重ねるほど症状が深刻になる傾向にある「尿漏れ」。美容家の吉川千明さん(64才)が、50代に経験した尿漏れ経験と解決法について教えてくれた。

40代半ばから始まった「尿漏れ」…出先での不安は絶えず

「電車やレストラン、映画館……あらゆる場所で、いすから立ち上がった後、自分の座っていた場所を見るのが怖くて、怖くて」

そう語るのは、美容家でオーガニックスペシャリストの吉川さん。40代半ばから「尿漏れ」に悩むようになったという。

「それまでは当たり前にできていた『尿をがまんする』ということが、少しずつできなくなっていったんです。

“漏れるかも”と思うと、映画館に行っても最後まで見られませんし、レストランに行っても不安で、メニューを決めるたび、ひと口食べるたびにトイレに行っていました。それまで楽しめたことが、まったく楽しめなくなってしまうんです。

いちばん深刻だったのは50代の頃。ある日、買い物中にトイレの列に並んでいる間に漏れてしまった。生温かい液体がストッキングの下を伝ってくる感覚に、本気で涙があふれました」(吉川さん・以下同)

勇気を振り絞って病院へ

当初は「冷えのせいだろう」と、気にしないようにしていた吉川さんだが、生活習慣を整えて冷え症を改善しても、治る兆しはなかった。勇気を出して病院に行くと、「過活動膀胱(切迫性尿失禁)」と診断された。

スクワット
骨盤底筋体操はいまも欠かさず続けている(写真/photo AC)
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「いわば、自律神経の誤作動のようなもの。膀胱に尿がないのに、神経が過敏に反応して強い尿意を感じてしまう。膀胱の過緊張を抑える薬を処方されました。10年ほど服用を続けているいまはもう、1滴も漏れません。尿の悩みは一生もので、早ければ40代くらいから始まります。私のように悩んでいるなら、すぐに女性泌尿器科に行ってほしい」

尿漏れの悩みからは解放された吉川さんだが、薬の服用と併せて、骨盤底筋体操はいまも欠かさず続けているという。

「体操で尿漏れが改善するまでには時間がかかるので、その間は専用の尿漏れパッドを使っていました。生理用ナプキンよりも吸水力や尿のにおいを抑える効果が高く、使うのと使わないのとでは快適さが雲泥の差。

漏れた尿がデリケートゾーンに触れることでかぶれや肌荒れが起きると、その痛みやかゆみで膀胱や尿道が不安定になることもあるので、専用の洗浄料や保湿クリームを使ってケアするのも大切です」

※女性セブン2025年1月1日号

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