
餅のクセのない味わいはどんな食材ともマッチ。調理法で食感も変わるので、アレンジパターンは無限大です。「鏡開きのお餅もおいしく食べてください!」と話す料理研究家の瀬尾幸子さんが、食感の違いを楽しむ干し餅&硬くなった餅のアレンジレシピを教えてくれました。
「干し餅の揚げおかき3種」のレシピ
低温で中まで火を通すのがサクサクに揚げるコツ。
《干し餅の作り方》
切り餅4~5個分を1cm角程度に切り、ざるにのせて乾くまで干す。
「小さく切り、ざるの下からサーキュレーターで風を当てながら、室内で3日以上干すのがおすすめ。水分が残っていると油が跳ね、カリッと揚がりません」(瀬尾さん)

《作りやすい分量》
【1】切り餅4~6個分の干し餅を150℃くらいの低温の油に入れ、低温のまま揚げる。餅から泡が出なくなったら、油の温度を上げてきつね色になるまで加熱し、油を切る。

【2】熱いうちに、しょうゆ・塩・カレー塩各適量をそれぞれ振りかけて味つけする。
最初から高温で揚げると表面だけが焦げるので、餅をかき回しながら低温でじっくり揚げる。
「油揚げのせ焼き餅」のレシピ
餅が硬くて切りづらい場合は細かく砕いてのせればOK。

《作り方》(2人分)
【1】餅2個は5mm厚さに切る。
【2】油揚げ2枚は片面にみそ大さじ2を塗り、【1】をのせる。
【3】オーブントースター(700w)で12分ほど焼く。器に盛り、かつおぶし少量を振る。
「揚げだし餅」のレシピ
揚げだしにすればふわトロ復活。

《作り方》(2人分)
【1】餅4個は横半分に切り、150℃くらいの揚げ油で揚げる。菜箸で刺して餅の芯まで火が通ったら油を切る。
【2】めんつゆ(3倍濃縮)大さじ3と熱湯1カップを混ぜる。
【3】【1】を器に盛り、【2】をかけ、大根おろし1/2カップ、もみのり1/2枚分、
ざく切りにした三つ葉少量をのせる。
「長ねぎとかにかまの餅マヨネーズ炒め」のレシピ
蒸し焼きにした餅が具材と絡んで焼きうどん風に。

《作り方》(2人分)
【1】長ねぎ1本は5mm幅の斜め切りにする。かに風味かまぼこ80gは粗くほぐす。
【2】フライパンを熱し、食べやすい大きさに切った餅2個を並べ、ふたをして柔らかくなるまで焼く。
【3】餅を片側に寄せ、空いたところにサラダ油大さじ1を入れ、長ねぎをしんなりするまで炒める。かに風味かまぼこを加えて混ぜ、しょうゆ小さじ2、マヨネーズ大さじ1を加えて全体を混ぜる。
◆教えてくれたのは:料理研究家・瀬尾幸子さん

おいしくて簡単、飽きずに食べ続けられる料理づくりがモットー。近著は『60代、ひとり暮らし。瀬尾幸子さんのがんばらない食べ方』(世界文化社)。https://x.com/rakuuma_seo
撮影/豊田朋子 取材・文/青山貴子 食器協力/UTUWA
※女性セブン2025年1月16日・23日号