
2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)が4月13日(日)よりスタートします。チケットの売れ行きが目標に届かないなど先行きを不安視する報道もある中、気がつけば早いもので開幕まで1か月。関西を拠点に活動する旅行ジャーナリストの村田和子さんが、大阪・関西万博開催が楽しみになる、知って得する情報を紹介。村田さんは「一度は行こうと思っているのなら、開幕前の今から準備がお得だ」という。
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「万博、関西では盛り上がっていますか?」と問われ、答えに窮することも多かった筆者。駅にはポスターが貼られ、公式グッズの販売も開始。公式キャラクター「ミャクミャク」は電車やマンホールまで街の至る所で見かけます。ただ周りで「チケットを買った」「行くのが楽しみ!」という声は、地元関西でも、そんなに多いわけではありません。要因としては、様々な不安視する報道に加え「何があるのか…ようわからん!」という様子見が多いことが大きいと感じます。実は最近まで筆者も同様に、始まってから…と思っていました。
筆者が「万博、実は結構楽しめる?まずは最新情報のチェックをしてみよう…」と目覚めたきっかけは、大阪・関西万博のPRブロンズパートナーを務める「OMO7(おも)大阪by星野リゾート」のコンテンツ「ほれてまうわ、EXPO」を取材したことにあります。

取材をするうちに自然と興味がわき、帰宅後すぐ本格的な情報収集をし、開幕後すぐお得なチケットも手配。情報を得てわかったのは「どうせ行くのなら開幕前の『今』動く方がいろいろお得!」だということ。今回は「開幕後に考えよう」から「どうせなら早めに準備しよう」と変わる、大阪・関西万博の旅計画に役立つ&お得情報を紹介します。
空飛ぶクルマに万博マニア!筆者が万博に目覚めたOMO7大阪の「ほれてまうわ、EXPO」
OMO7大阪では、2025年2月13日から10月13日まで、万博のマエ・アトをホテルで楽しみ尽くす「ほれてまうわ、EXPO」を開催。さまざまな角度から万博の楽しみを伝えるということで取材に訪れました。

OMO7大阪の館内に入ると、まず目に入るのが大きなドローンのような物体。実はこれ、大阪・関西万博でデモフライトを予定している株式会社SkyDriveの空飛ぶクルマだとのこと。「これが噂の空飛ぶクルマ!すごい!」と興味津々でテンションがあがります。なお時間限定ですが、実際に乗車して記念撮影もOK。展示は1名定員ですが、大阪・関西万博では3名定員の空飛ぶクルマがデモ飛行をするといいます。

さらに10月13日の万博閉会まで、毎日19時30分~20時には「ほれてまうわ、EXPO LIVE!」を開催。「空飛ぶクルマ」の展示を眺めながら、「空飛ぶクルマの走行音はどんなレベル?」などクイズを交え楽みながら学べるコンテンツ。参加すれば大阪・関西万博、そして空飛ぶクルマを実装した未来の世界へと想像が膨らみます。

さらに毎週水曜日には、マニア視点で万博の楽しみ方を伝える講座「マニアが語るEXPOの世界」も開催(20時30分~21時)。2名の万博マニアが隔週で登場し、マニアだからこその視点で万博が楽しくなる、お役立ち情報を教えてくれます。
今回は、万博を求めて訪れた国は12か国という二神敦さんが登壇。開幕前の情報が限られる中ではありますが、そこは万博マニア!今まで訪れた万博の知見から、傾向と対策もばっちり!

実際に大阪・関西万博会場へも足を運ばれている中、おすすめの海外パビリオンや訪れるのにおすすめの時期など、知りたい旬な情報が満載! 開幕後は、さらに実践的な情報もどんどん増えていくのではないかと楽しみです。

OMO7大阪には「OMOカフェ&バル」があり、日帰り利用もOK。大阪・関西万博の期間限定特別メニューの提供も始まり、ライブラリーラウンジの一部では大阪万博の前身といわれる「第5回内国勧業博覧会」の貴重な資料を展示した「EXPOつながって展」も開催され自由に見学ができます。


さらに関西万博を紹介する「EXPOサポート」(14時~17時)は、日帰り利用のカフェの利用などでも利用OK(※宿泊者優先)。万博を研究しつくしたスタッフ(OMOレンジャー)が、万博会場へのアクセスやチケット、万博の楽しみ方やおすすめパビリオンなどを教えてくれるので、情報収集しがてら出かけてみるのもいいですね。

■OMO7大阪by星野リゾート https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/omo7osaka/
お得度を重視するなら前売り券!開幕後は夜間券でちょっと体験も
興味が湧いたら、まずチェックしたいのがチケット情報。大阪・関西万博の入場チケットは、来場日6か月前から先着順で予約できます。一日券は大人(18歳以上)7500円ですが、開幕前4月12日まで発売される前売り券「早割一日券」なら6700円と800円お得になります。
さらに前売り券には、開幕から2025年7月18日までの間に1回入場できる「前期券」(大人5000円)、2025年4月26日までなら「開幕券」(大人4000円)の発売もあります。工期遅れの報道などもあり、筆者も様子を見てから…と思っていましたが。この価格なら例え間に合わないものが一部あるリスクを含めても、早めに行ってみようと筆者は判断しました。
開幕後に購入する場合は、17時以降に入場可能な「夜間券(大人3700円)」も検討を。22時のクローズまで約5時間楽しめて、価格は一日券の半額以下。開幕後に「まずは様子を見にちょっと行ってみたい」という人におすすめです。そうはいっても予定がなかなか見通せない人は、当日券発売も発表されたので(※原則毎日発売予定。
2か月前までに計画すれば事前予約MAXに!海外パビリオンは予約不要も多い
パビリオンやイベントには、事前予約が必要なものもあります。抽選のタイミングは、来場2か月前(来場3か月前~2か月前の前日までに参加)、7日前(来場1か月前から8日前までに参加)の2回。それぞれ第5希望まで選択できます。さらに来場3日前からは空き枠の先着順の申し込みが始まります。事前予約の機会を最大化するのなら来場の2か月前の前日までに参加が必要です。
ただ事前予約がない人も安心を。当日会場内で1枠予約ができ(消化後さらに1枠予約可)、さらに海外パビリオンは予約不要で並んで入場できるものも多いといいます。

WEBページの情報も徐々に充実。最新のパンフレットやガイドブック入手もおすすめ
年明けすぐに大阪・関西万博の公式ページを見た際には、情報がまだ少ないと感じましたが、急ピッチで情報開示がすすみ、現在はかなり充実してきています。ただ俯瞰で大阪・関西万博の情報を把握するのなら、パンフレットやガイドブックなど「紙ベース」のほうが、さまざまなパビリオンの出展が一目瞭然なのでワクワク感があり、WEBでわかりにくいイベントや食情報なども頭に入りやすいと筆者は感じます。



大阪・関西万博開催に際して「気になるけれど…何があるか、ようわからん!」と感じているかたは、ぜひ最新のパンフレットやガイドブックを見てみるといいですよ。その後、具体的な各パビリオンの情報や最新情報については公式のWEBで深堀して確認するとスムーズです。さあ、開幕1か月。そろそろ大阪・関西万博に行く準備を始めませんか?
■大阪・関西万博公式webページ https://www.expo2025.or.jp/

※本記事の情報は2025年3月13日現在の情報に基づいたもの
◆教えてくれたのは:旅行ジャーナリスト・村田和子さん

旅行ジャーナリスト。「旅を通じて人・地域・社会が元気になる」をモットーに、旅の魅力を媒体で発信。宿のアドバイザー・講演なども行う。子どもと47都道府県を踏破した経験から「旅育メソッド(R)」を提唱、著書に「旅育BOOK~家族旅行で子どもの心と脳がぐんぐん育つ(日本実業出版社・2018)」。現在は50歳を迎え、子どもも大学生となり、人生100年時代を楽しむ旅を研究中。資格に総合旅行業務取扱管理者、1級販売士、クルーズアドバイザーなど。2016年より7年間、NHKラジオ『Nらじ』月一レギュラーを
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