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愛子さま、“3000万円以上”ティアラ制作を「6度目の辞退」 黒田清子さんからの“おさがり”を使用、両陛下から受け継がれる質素倹約の精神

全国各地で“愛子さまフィーバー”を巻き起こしている(2025年9月、東京・世田谷区。撮影/JMPA)
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 きらびやかなダイヤモンドやパールがちりばめられたティアラは、100年以上前の明治時代から、女性皇族を華やかに彩ってきた。しかし、日を追うごとに存在感を増す愛子さまが、“借りもの”の輝きを貫かれるのには、過剰なまでの配慮があった。

 淡いブルーグレーのセレモニースーツに身を包んだ愛子さまは、天皇皇后両陛下とともに深々とお辞儀をされた──10月23日、東京大空襲の犠牲者を祀る東京都慰霊堂に初めて足を運び、戦争で亡くなった人々を慰霊し、平和を祈念された愛子さま。

 この11月には初の海外公式訪問でラオスを訪れる予定で、成年皇族としてますます公務の幅を広げられている。

「そんな愛子さまを支える体制を拡充するため、専任職員の増員も計画されています。今夏に発表された来年度予算の概算要求で明らかになったものですが、一方で、やっぱり今回もティアラの製作費用は計上されませんでした。これで6度目の辞退となりますが、いまだかつてない状況です」(皇室記者)

 女性皇族には、成年に際し、新年祝賀の儀や宮中晩餐会といった公的行事で着用されるティアラを新調する習わしがある。しかし、2021年12月に成年を迎えた愛子さまは、これまで一貫してティアラの製作を辞退されてきた。

「当時はコロナ禍の影響が色濃く残っており、未知のウイルスが国民を襲った厳しい状況に、愛子さまも大変心を痛められていました。国民生活や経済にさまざまな影響が出ている社会情勢を考慮し、両陛下とご相談の上、当面の間は新調しないと決断されたのです。

 コロナ禍が収束した2023年にも、宮内庁は“物価高にあって国民感情と両陛下のお気持ちに配慮した”と理由を説明。以降も愛子さまのティアラは作られていません」(前出・皇室記者)

黒田清子さんのティアラを身につけ、成年祝賀行事に臨まれた愛子さま(2021年12月、東京・千代田区。撮影/JMPA)
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 愛子さまの頭上で輝くティアラは、現在叔母である黒田清子さんのものを借り受けて使用されている。

「清子さんは成年を迎えた1989年にティアラを製作し、2005年に結婚した後も私物として所有していました。

 成年にあたって愛子さまからティアラについて相談を受け、清子さんは貸し出しを快諾したそうです。皇籍を離れた後は使用する機会もなく、自分と同じく“天皇家の娘”として成年を迎えた姪をサポートしたいという思いがあったのでしょう」(宮内庁関係者)

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