それまでのぐずついた天気から一転して爽やかな秋晴れが広がった10月28日、天皇皇后両陛下主催の秋の園遊会が『赤坂御苑（東京・港区）』で開催された。園遊会には競馬騎手の武豊や陶芸家で人間国宝の山岸一男氏らを筆頭に、各界の功労者約1800人が招待され、秋空の下、両陛下や皇族方が歓談された。
「招待客の密集や皇族方の滞留を防ぐために、宮内庁は今春の園遊会から複数のルートを設けるようになりました。今回は両陛下とそのほかの皇族方という形で二手に分け、異なるルートで招待客をもてなされました。
なかでも天皇家の長女・愛子さまと秋篠宮家の次女・佳子さまのそばには、おふたりの姿を一目みたいと多くの招待客が人垣を作っていました」（皇室記者）
人気ぶりを見せられた愛子さまがお召しになっていたのは、ワインレッドのスーツだ。大胆な色合いでありながら、胸元の小ぶりな5つのボタンや襟部分の切り返しなど細部までこだわった繊細なデザインが、清楚な雰囲気の愛子さまによく似合っていた。
「デビューを飾った昨春の園遊会では、愛子さまは春らしいパステルピンクのスーツを着用されていました。今回は秋が深まる時期ということでよりシックな色味を選ばれたのでしょう」（前出・皇室記者）
愛子さまの装いは、隣同士で並ばれていた佳子さまとそっくりだった。
「佳子さまのスーツも赤を基調にしたものでした。これまでも何度か着用されたことのある、愛子さまと比べるとやや明るめの赤。花の形をかたどったボタンがついており、愛子さまより華やかな印象を受けました。細かな違いはあれどシルエットはそっくりで、まるで双子のようでした」（皇室ジャーナリスト）
おふたりは最近、公務で似た色合いのお召し物を着用されることが増えている。たとえば今年8月に皇居・宮殿で開催されたアフリカ各国の首脳陣をもてなす茶会に参加された際には、佳子さまが水色の、愛子さまがやや緑がかった水色の着物をお召しになっていた。前出の皇室ジャーナリストが言う。
「もしかしたら国民からの注目度が高いお出ましの際は、事前に示し合わせて“勝負服”を決められているのかもしれません。なんといってもおふたりは大の仲良しですからね」
愛子さまにとって、佳子さまは幼い頃から「憧れのお姉さん」的存在だった。
「愛子さまが中学生の頃に好んでされていた編み込みヘアーは、学生時代の佳子さまも気に入られていた髪型でした。大学生になりメイクをされるようになった愛子さまが参考にされたのも佳子さまで、『どこの口紅を使っていますか？』といった情報交換もされているんだとか。
また、お住まいこそ愛子さまが皇居で佳子さまが赤坂御用地と離れていますが、日頃から頻繁に連絡を取り合う仲だといいます。
おふたりに対して国民が注ぐ視線は熱く、お出ましのたびに振る舞いやお召し物が話題になります。自分たちへの関心が高いことはおふたりも把握されているはず。『あえてお揃いにしたのでは？』と取れるファッションを選ばれるのも、皇族としてのアピールの一環なのかもしれません」（前出・皇室ジャーナリスト）
これからも若きプリンセスたちは“双子コーデ”で国民を魅了するだろう。