《和装もご披露》愛子さま、ラオス訪問で着用された民族衣装に込められた敬意 写真は地元紙の一面トップ、国家副主席は大喜びで「おきれいです。美しいです」と連呼して絶賛

飛行機を降りたプリンセスの頬を、すっかり冬仕様に変わった空気が刺した。6日間にわたり、異国の地で全身全霊をかけて臨んだ初仕事──現地で感じていた熱気とは打って変わった冷たさに、ハッと驚く。季節の移ろいを実感するとともに、愛子さまは日本を出発する前より一層、ご自身が成長された手応えを感じていたに違いない。
11月22日の早朝、愛子さまはラオスへの公式訪問を無事に終え、成田国際空港に到着された。
「帰路はベトナム経由で9時間半の長旅でしたが、愛子さまはお疲れの様子を見せることもなく、充実感に満ちた表情でいらっしゃいました。出迎えた関係者に対して、“ありがとうございます。朝、早かったんじゃないですか”とねぎらいの言葉までかけられていて、周囲の人々に対する細やかなお心遣いにも、愛子さまのご成長ぶりを感じました」(皇室記者)
11月17日から6日間の日程で、初めての海外ご公務に臨まれた愛子さま。現地の人々からは、最上級の歓迎を受けられた。
「今回のご訪問に先立ち、ラオス側は『国家元首に準ずる接遇を行う』と明らかにしていました。実際、その言葉通りの厚待遇で、内親王クラスでは通常行われない晩餐会が催されるなど、国家元首と同等のもてなしを受けられました。さらに、国家主席夫人と国家副主席から1着ずつ、愛子さまのために特別に仕立てられた民族衣装がプレゼントされるなど、その歓待ぶりには目を見張るものがあった」(皇室ジャーナリスト)
心のこもった贈り物に、愛子さまもすぐさま応えられた。現地でのご公務1日目となる18日に早速、民族衣装を着用されたのだ。
「愛子さまは民族衣装姿で、国家主席、副主席への表敬訪問に臨まれました。特に国家副主席は大喜びで、『おきれいです、美しいです』という言葉を5回も繰り返して絶賛。通訳も“どう訳そうか……”と困惑するほどでした」(前出・皇室記者)
2着の民族衣装は、訪問前にラオス側から贈呈の申し出があり、愛子さまの好みの色を取り入れてデザインされたという。
「『シン』と呼ばれる巻きスカートと『パービアン』と呼ばれる肩掛けは、ラオス随一の技術を持つ職人による手織り。薄いラベンダー色と、深みのある紫色の2パターンが贈られました。紫という色は、染料が大変貴重なことから、古今東西で皇族や王族を象徴する高貴な色とされてきました。紫色の艶やかな衣装を身にまとう愛子さまは、周囲も息をのむほど気品高いご様子で、天皇家の長女としての品格が漂っていると感じましたね。
2着の衣装にはそれぞれ、優しさや豊かさを象徴する花柄、縁起物である『ナーガ』と呼ばれる蛇の神の文様が配されていて、愛子さまの幸せを願う絵柄が採用されています」(前出・皇室ジャーナリスト)

地元主要紙の『ビエンチャンタイムス』は20日、民族衣装姿の愛子さまが国家主席と笑顔で握手を交わす様子を、一面トップに掲載。《愛子さまのご訪問はラオスと日本の友好70周年を際立たせるものだ》との見出しで、歴史的な訪問だと大々的に報じた。
民族衣装の着用には「愛子さまのラオスへの敬意の気持ちがこもっていた」と皇室ファッションに詳しい放送作家のつげのり子さんが解説する。
「近年、秋篠宮家の眞子さんや佳子さまの国家元首への表敬訪問は和装でした。しかし今回、愛子さまが相手国側の民族衣装をお召しになって表敬訪問に臨まれたのは、贈り物をいただいた感謝や喜びを伝え、先方に喜んでもらおうというお気遣いがあったからでしょう。美智子さま、雅子さまもそうですが、皇室の方々は、装いで訪問国への敬意を表します。愛子さまも、連綿と続く皇室の精神を受け継がれているのです」
表敬訪問の後、愛子さまは装いを一転、淡い黄色の本振袖に着替えられ、主賓として晩餐会に参加された。
「帯の正面には、皇室の紋章である菊の文様があしらわれていました。愛子さまの華々しい海外ご公務デビューを飾るにふさわしい、格調高い装いです。
乾杯にあたっては、両陛下とも相談の上、その日の朝まで推敲を重ねられたというお言葉も述べられました。愛子さまが晩餐会でお言葉を述べられるのは、今回が初めて。通訳も合わせて17分間のスピーチとなりましたが、愛子さまは“原稿が長すぎたと感じて、途中からスピードアップしました”と、その後側近に苦笑いで打ち明けられたそうです」(前出・皇室ジャーナリスト)
晩餐会では、ラオスの伝統楽器による音楽が響く中、現地の料理や赤ワインに舌鼓を打たれた。
「愛子さまは、2012年にラオスを訪問された陛下から思い出話を聞く中で、ラオスの料理を楽しみにされていました。晩餐会では、ご訪問前から特に楽しみだったというラオスのもち米が配され、愛子さまは現地の慣習に従い、手でお米を丸めて召し上がったそうです。また、20日に開催された午餐会では、メコン川の川のりを揚げた料理も堪能されました。愛子さまは、“陛下の思い出の味を食べることができた”と、うれしそうに話されていましたよ」(宮内庁関係者)
※女性セブン2025年12月11日号



















