
誰だって年を重ねれば、老化は避けられないと、あきらめる人も多いだろうが、そのスピードはちょっとしたことの積み重ねで遅くすることも、また逆に加速させてしまうこともある。老いを緩やかにすることなら誰にでも可能なのだ。専門家にその分かれ道について聞いた。【全5回の第3回。第1回から読む】
外見を維持するには「腸内環境」がカギ
人は見た目が9割といわれるなか、老けていると思わせない外見をキープすることも心がけたい。銀座ケイスキンクリニック院長の慶田朋子さんが語る。
「食事、睡眠、排泄、運動、ストレスコントロールが外見を左右する5つの柱です。これらの基本が杜撰な人ほど老化が進みやすい」
外見を維持する食事は「腸内環境」がカギとなる。
「腸内環境が悪化すると便秘になって肌が乾燥したり、ニキビができやすくなったりします。また免疫のバランスも崩れて皮膚の表面にさまざまな炎症が起きやすくなる。こうした事態を避けるには、やはりバランスのよい食生活が欠かせません」(慶田さん・以下同)
運動習慣は健康促進だけでなく外見維持にも役立つ。
「運動習慣があると血液の循環がよくなり、皮膚に酸素や栄養が届いて老廃物がたまりにくい。また筋肉が充分に保たれると見た目が若々しくなります。さらにメンタルにも好影響を与え、ストレスが減って表情が明るくなり、睡眠の質も向上して好循環が生まれます」

一方で、いくつになっても若々しい人は特別なことをしているわけではない。
「普通にスーパーに売っているものを調理して食べて、アルコールや喫煙を避けて体調を整え、しっかり寝て疲労を回復する。体のことを大切に考え規則正しい生活を送ることが外見を維持するいちばんの秘訣です」
そのうえで気をつけたいのが太陽光だ。
「太陽光は紫外線など皮膚にダメージを与える波長を含むため、しわやたるみの原因になる。そうなると見た目を損なうため、日焼け止めを塗ることに加えて日傘や衣類での遮光が欠かせません」
肌を守る栄養素で注目はビタミンCとビタミンA。
「酸化ストレスを除去するビタミンCは日常的に摂取し、疲れたときは積極的に補給しましょう。直接スキンケアに使う場合はビタミンAの一種であるレチノールを肌に塗布すると、コラーゲンの産生を促してターンオーバーを促進します」

(第4回に続く)
※女性セブン2026年7月2日号