健康・医療

《ひょっとして逆効果?》グルテンフリー、ヨーグルト、オリーブ油、ナッツ類、減塩生活…注意したい日本人の体質に合わない「食事」と「健康法」

日本人の体質に合わない「食事」と「健康法」とは(写真/PIXTA)
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 世の中にあふれる健康情報。「そんなに効果があるんだ」「健康になるならやってみよう」と実践する人も多いだろう。しかし、ちょっと待ってほしい。その食事や健康術、日本人がやったら逆効果かもしれません。

 腸活にはヨーグルト、オリーブオイルはヘルシーで、赤ワインには長寿効果がある——“健康にいい”とされる食事法は枚挙にいとまがない。しかし、そうした“健康常識”は世界共通ではなく、日本人がそのまま取り入れるのは危険だ。場合によっては不調や重大な病気を招くこともある。

『欧米人とはこんなに違った日本人の「体質」』の著者で、内科医の奥田昌子さんが指摘する。

「“海外の研究で健康にいいとのデータがある”といっても、日本人に効果があるとは限りませんし、体に合わないこともあります。

 日本人は海に囲まれて独自の文化や食習慣を育んできました。体質は持って生まれた遺伝子に加え、長年積み重ねてきた生活習慣や食生活の影響を受けて決まります。欧米人とは肌の色や髪の色だけでなく、筋肉や脂肪のつき方などにも大きな違いがあるのです」(奥田さん・以下同)

 胃の形ひとつとっても大きく異なるという。

「伝統的に米をはじめとする穀物を食べてきた日本人は、肉と乳製品を中心にしてきた欧米人とは胃の形も腸の働きも違います。日本人の胃は縦長の形が多く、穀物など食物繊維の多い食材を細かくしてから腸に送り出すので、腸で栄養を吸収しやすくなっています。

 一方で欧米人の胃はずんぐりした形をしているケースが多い。胃酸を多く出して素早く内容物を腸に送り出し、腸では脂質やたんぱく質の消化を助ける酵素がたっぷり分泌されます」

 日本人特有の“弱点”ともいえるのが、「体質的に内臓脂肪がつきやすい」点だ。

「欧米人にとって健康にいい食事は、日本人にとっては内臓脂肪を増やしやすいものが多い。内臓脂肪が増えると、血糖値が上がり、動脈硬化や高血圧が進み、脳梗塞や心筋梗塞のリスクが上昇します。さまざまながんを引き起こし、認知症発症の要因にもなりうるので、“海外で健康にいいといわれているから”と同じことをするのは危険です」

「グルテンフリー」はそもそも「治療食」

 では、日本人に合わない食事法にはどんなものがあるのか。奥田さんが最初に挙げるのは「グルテンフリー」だ。体重管理や腸内環境の改善が期待されるというが、奥田さんはそもそも「治療食」だと続ける。

「小麦などのたんぱく質を避けるグルテンフリーは、本来は小麦アレルギーなどがある人のための治療食です。日本人を含む東アジア人は、穀物を避けることで食物繊維が不足し、糖尿病やコレステロール値の悪化につながることがわかっています。アレルギーがなければグルテンを避けるべきではありません」

 更年期を迎えて不安になるのは、骨密度の低下と骨粗しょう症。予防目的で牛乳を飲む人も多いが、こちらも注意が必要だという。

内臓脂肪が増えると見た目が変わるだけではなく、あらゆる病気の原因に(写真/PIXTA)
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「乳製品は脂肪分が多く、日本人が毎日飲み続けると内臓脂肪をため込む原因になります。さらに、日本人には牛乳などに含まれる乳糖を分解できない『乳糖不耐症』の人が多いので、カルシウム摂取のために牛乳を飲む必要はありません。

 本来、東アジア人は骨が強く、かつての日本人は大豆や小魚、野菜からカルシウムを補っていました。小松菜や春菊などは、100g当たりのカルシウム含有量が牛乳より多いのです」

「腸活」の定番とされるヨーグルトも、“欧米人の健康法”だ。

「内臓脂肪を増やしやすいだけでなく、アレルギーの原因になっているケースも珍しくありません。食べた直後に症状が出る『即時型』アレルギーと違い、ヨーグルトの場合は数日後に症状が出る『遅延型』のことが多く、診断がつきにくい。発疹や腹痛だけでなく、疲労感や気分の落ち込みといった症状が出ることもあり、不調の原因に気づいていない人もいます」

 毎日ヨーグルトを食べていて調子が悪いという人は、一度やめて様子を見るのも手だ。また、手軽に野菜や果物の栄養を摂れるイメージがあるスムージーも体質次第では悪影響となる。

「果物に含まれる果糖は、ダイレクトに内臓脂肪を増やします。ビタミンやミネラルを摂るなら野菜で充分。果物は健康食品というより、嗜好品として楽しむくらいがいいでしょう」

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