ゴム1本で誰でも簡単にできるまとめ髪といえば、“ひとつ結び”。同じように結んでいるつもりなのに、カッコよく決まる人もいれば、老けて見える人も。この差って一体何?
実は、顔の形によって、結ぶ位置などを変える必要があるという。簡単だからこそ奥深い、ひとつ結びを究めてみませんか? 鉄板の3か条をご紹介します!
その1:顔の向き【上を向きながら結ぶと、スッキリしたえり足に】
髪をまとめると、本来は清潔感が出るのだが、だらしなく見えるのは、えり足の髪のたるみが原因だという。
【OK!】
【NG!】
えり足の髪がたるむのは、結ぶ時、下のNG写真のように、うつむいた状態で結んでしまうため。これだと、結ぶ時はえり足の髪が引っ張られるが、顔を正面に戻した際にたわみ、膨らんでしまうのだ。
「えり足の髪をたるませず、キレイに結ぶには、上を向きながら結ぶのがポイント。特に和装の場合、うなじの美しさが後ろ姿の決め手になります。まとめ髪の時はえり足をスッキリ見せることを意識しましょう」(ヘアメイクアーティスト・大嶋祥枝さん、「」内以下同)
その2:結ぶ位置【結び目が高いと若々しく、低いと大人っぽい印象に】
ひとつ結びは、結ぶ位置によって、印象を大きく変えるという。
「基本的に下の位置に結ぶと大人っぽく見え、上の位置で結ぶと若々しく見えます。ですから、丸顔や童顔の人が高い位置で結ぶと、子供っぽく見えるので要注意。逆に、老けて見える人は少し高い位置で結ぶと若々しい印象になります」
また、ゴムの結び目の向きも重要だという。下のイラストのように、結び目を縦に並べてしまうと毛先がピンと浮いてやぼったい印象になる。結び目はやや寝かせ、毛先をえり足や首筋に沿わせるようにすると、大人っぽく落ち着いた印象になるのでおすすめだ。
その3:ボリューム【毛束はコームで少しずつ引き出すのがポイント】
髪のボリュームが失われると、老けた印象になるが、ひとつ結びにするとよりボリュームのなさが強調されてしまう。だからこそ、意図的にボリュームを出すことが大切なのだと、大嶋さんは言う。
「面長の人はサイドに、丸顔の人はトップにボリュームを出すのが基本です。ボリュームを出す位置を決めたら、先の細いコームに少量の髪を取り、ゆっくり引き出しましょう。少量&ゆっくりがポイント。指でつまみ出すやり方もありますが、先の細いコームを使うのがおすすめ。ボリュームを出す範囲が広い場合は、中央、両サイドとわけて引き出すと、キレイに仕上がります」
顔の形によっても似合うひとつ結びは変わってくる。
面長さんがカッコイイのは…
面長の人は、トップはペタンコにして、眉尻の上あたり(サイド)にボリュームを持たせることで顔の縦長感がカバーできる。結び目の位置も下すぎると老けた印象に。
丸顔さんがカッコイイのは…
童顔に見えがちな丸顔の人は、縦のラインを意識すると、大人っぽいエレガントな印象になる。丸顔さんは、結び目の位置が高すぎ、さらにサイドにボリュームを出すと丸顔を強調してしまうので、年がいのない幼い印象を与えるのでNG。
毎日のブラッシングで髪にツヤを与えて
ひとつ結びがだらしなく見えるのは、適当に結んでいるから。3か条をふまえて、結ぶ時の顔の向きや結ぶ位置、ゴムの向き、ボリュームの出し方などを工夫すると、印象が格段に変わるという。
「年を重ねると、髪がやせてコシやツヤがなくなります。20代は、無造作にひとつ結びをしてもハツラツとした印象を与えますが、40代を過ぎても同じように結んでいると、お疲れ感丸出しのひっつめ髪になってしまいます。結ぶ時は上の3か条をふまえるほか、毎日ブラッシングすることも大切。地肌が健やかになり、髪にハリとツヤが出ます」
さらに、結ぶ前もブラッシングし、髪の表面にドライヤーを当てながらブラシでしっかりうねりを伸ばすと、髪がまとまり、結んだあとのツヤ感がアップする。このひと手間で印象が変わるのでぜひ試してほしい。
※女性セブン2018年6月7日号
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