秋冬は空気が乾燥するシーズン。乾燥はかぜやインフルエンザにかかりやすく健康を損ねるだけでなく、肌のカサカサしたかゆみや粉ふき、しわなど肌トラブルにもつながる。
そこで、室内のおすすめの温度や湿度、寝るときに使う加湿器、ヒーターなど家電の選び方について専門家に聞いた。
部屋の湿度は60%が理想的
室内を乾燥させないためには、暖房と加湿機で適度な湿度を保つことが最も有効だ。フリーアナウンサーの田中みな実(32才)は、「部屋の湿度は常に70%以上に保っている」とSNSで発言。賛否両論のコメントを集めたが、適正湿度はどれくらいだろう。東京医科大学名誉教授の加藤治文さんが語る。
「室温は23℃前後、湿度は60%程度が理想的です。湿度が60%を超えると結露が発生し始め、カビが繁殖する原因になります」
寝るときに使う加湿器の選び方は?
さらに加湿機を使う時に注意したいのが、タンクの中に繁殖するレジオネラ属菌と呼ばれる細菌だ。肺炎などの原因になるため、こまめな洗浄が欠かせない。加湿機の選び方もポイントとなる。家電プロレビュアーの石井和美さんが指摘する。
「最近主流の『超音波式加湿機』は、水を超音波によって微細な粒子にして噴出します。この時にタンクに菌が繁殖していると、菌を部屋中にバラまいてしまいます。おすすめは、水を含んだフィルターに空気を送って蒸発させる『気化式』タイプ。超音波式のように水が飛び散ることもないので、就寝中につけっぱなしでも不快感がありません」
冷えた空気の中で加湿機を使うと結露を起こすため、暖房機器と併用することが鉄則だ。エアコンのように送風が強い暖房は肌の水分を奪い、ほこりを舞い上げてしまうので就寝中には適さない。
「空気を汚さず、音が静かなオイルヒーターがいい。電気代はエアコンより高めですが、最近の商品はエコモードが搭載されていて、かなり節約できます。部屋が6畳ならば、8畳タイプを使うなど、やや大きめのサイズを使うことも電気代節約のコツです」(石井さん)
寝る時に暖房機器を使いたくない場合は、布団全体を暖めてくれる布団乾燥機を使えばポカポカの状態で眠れる。
「暖房機器選びは、乾燥の原因になる温風が出ず、空気を汚さないことが大事です」(石井さん)
そこで最後に、就寝中も乾かないおすすめ家電をご紹介。
就寝中におすすめの加湿器、ヒーターは?
●ナノイー効果で肌に潤い&フィルターも清潔に!ヒーターレス気化式加湿機
●1時間ごとに温度設定ができるオイルヒーター
●約20分の「あたためモード」でポカポカに!ふとん乾燥機
※女性セブン2019年11月28日号
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