社会

雅子皇后、天皇陛下に寄り添う愛の装い|還暦までのあゆみとともに

2月23日、60才のお誕生日をお迎えになった天皇陛下(60)。皇后雅子さま(56)とともにご公務に励まれている。新型コロナウイルスの蔓延で一般参賀は中止となったが、雅子さまとお過ごしになったご成婚からの日々。初の民間出身の母君の下に国民の祝福を一身に受けて誕生されてからの60年を秘蔵写真で振り返る――。

「ご結婚の儀」が行われたのは、27年前の1993年のこと。それから、両陛下はともに支え合いながら、歩まれてきた。世紀のご成婚から、愛子さまご誕生、令和の時代まで…優しい微笑みを包み込んできたファッションにもお気遣いが随所に感じられる。

1993年6月9日、「ご結婚の儀」

ご成婚の儀を行われタキシードとドレス姿の天皇陛下と雅子さま
1993年6月9日、「ご結婚の儀」
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出会いから6年余、クラウンプリンスと外務省勤務のキャリアウーマンの恋は結実した。「雅子さんのことはぼくが一生、全力でお守りします」の誓いはいつもおふたりの心に強く生きている。

1997年2月、37才のお誕生日写真

梅の花を微笑みながらご覧になる天皇陛下と雅子さま
1997年2月、37才のお誕生日写真(写真/宮内庁提供)
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ご結婚から4年。春らんまんの赤坂御用地(東京)で梅をご覧になる皇太子ご夫妻(当時)。“スカーフの達人”と呼ばせていただいていた雅子さまの襟元のスカーフ遣いがおみごと!

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2001年12月1日、ご長女誕生

天皇陛下と、ご出産後に愛子さまを抱かれる雅子さま
2001年12月1日、ご長女誕生
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“人を愛し、人からも愛される人に…”と願われ、命名された愛子さまのご誕生。「子供の誕生に当たって多くの方々から温かく祝っていただいたことに対して、心からお礼を申し上げます。また、子供を連れてきてくれたコウノトリにもあわせて感謝をしたいと思います」と語られた皇太子さま(当時)(2002年4月の愛子さまご誕生の会見で)。

2006年8月、オランダでご静養

オランダ王室の方々と談笑される天皇陛下と雅子さま、お手振りをされる愛子さま
2006年8月、オランダでご静養
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「雅子のキャリアや、そのことに基づいた雅子の人格を否定するような動きがあったことも事実です」と皇太子さま(当時)が異例のご発言(2004年5月)。2か月後に、病名が“適応障害”と発表された。その後オランダ王室の招きで、ご一家は2週間同国に滞在された。

2008年4月、愛子さま学習院初等科にご入学

愛子さまの入学式にご出席された天皇陛下と雅子さま
2008年4月 愛子さま学習院初等科にご入学
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セーラー服に赤いスカーフの制服も凜々しい愛子さま。ご結婚(1993年6月)から8年余、待ち望んでいたご長女の小学校入学は皇太子ご夫妻(当時)にとっても忘れられない思い出。

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2017年3月、長野へ春スキー

長野で歓迎され、お手振りをされる天皇陛下、雅子さま、愛子さま
2017年3月 長野へ春スキー
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愛子さまの春休みを利用されて、ご一家お揃いでスキー旅行。歓迎の人々にお手振りをなさる愛子さまはすっかり成長されて…。

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2020年2月、「世界らん展2020-花と緑の祭典-」ご覧

世界らん展2020-花と緑の祭典-にご参加された、スーツ姿の天皇陛下とロイヤルブルーのスーツ姿の雅子さま
2020年2月 「世界らん展2020-花と緑の祭典-」ご覧
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18の国・地域から集められた約3000種、約10万株のらんが展示された会場。第30回の記念すべき今回は天皇皇后両陛下が一般客より一足先にご覧になった。ロイヤルブルーのスーツ姿の雅子さまと並ばれた天皇陛下は、「らんというのはとても奥深いものですね」と話された。

天皇家ではお子さまの誕生と共にご両親の元を離れ、養育係の手に委ねられるのが決まりだった。だが皇太子さま、皇太子妃美智子さま(当時)は初めて3人のお子さまを手元で育てられ、それが皆さまの人格形成に多大な影響を及ぼした。“愛し、愛される”ことを存分に享受された結果、天皇陛下はそれを体現される方になられた。国民の幸せを祈り、ご家族を愛し抜かれた60年は限りなく尊い。

1960年2月23日、ご誕生

上皇陛下と美智子さまが産まれたばかりのの天皇陛下を抱いてあやしている
1960年2月23日、ご誕生
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宮内庁病院(東京)で皇太子ご夫妻(当時)のご長男としてご誕生。浩宮徳仁さまと命名された。美智子さまがルーズリーフノートにまとめられた育児方針が、“ナルちゃん憲法”として有名になった。

1961年8月、軽井沢で

記者に囲まれ、大きなカメラを手にする幼いころの天皇陛下と見守る美智子さま
1961年8月、軽井沢で
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高原での夏の日、報道陣のフラッシュのついたカメラに興味津々。時代の流れを感じさせる一枚だ。

1965年7月、農園で

上皇陛下の足にしがみついている幼いころの天皇陛下
1965年7月、農園で
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キャベツ畑を視察されるご両親に同行。説明にちょっぴり飽きられたのか、父君の脚に甘えられて…。

1977年7月、浜名湖で

1977年7月、浜名湖で
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夏休み、ご一家で静養にお出かけになった湖のほとりで七夕まつりにご参加。皇太子さま(当時)と浩宮さま(当時)の和装がとても珍しい。礼宮さま(当時)、紀宮さま(当時)もカジュアルルックで…。

1983年6月~1985年6月 英・オックスフォード大学ご留学

イギリスの街を自転車で走られる天皇陛下とご学友
1983年6月~1985年6月、英・オックスフォード大学ご留学
写真15枚

“変わるのは自分の立場であろうなどと考えると、妙な焦燥感におそわれ、いっそこのまま時間が止まってくれたらなどと考えてしまう”(英国留学から戻られての著書『テムズとともに』から)。それほど楽しまれたオックスフォードでの自由な時間のスナップ。

1986年10月、柏原芳恵のコンサートへ

天皇陛下が柏原芳恵さんと握手を交わしている
1986年10月、柏原芳恵のコンサートへ
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アイドルの柏原のコンサートにアーガイル柄のセーターでお出ましになって、御所のお庭に咲いていたバラを一輪プレゼント。お返しにレコード、花束などをもらわれた。浩宮さま(当時)の甘酸っぱい思い出のショット。

1991年2月23日、「立太子の礼」

衣装をまとい立太子の礼の儀式を行う皇太子時代の天皇陛下
1991年2月23日、「立太子の礼」
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昭和天皇のご逝去(1989年1月)に伴い皇太子に(1989年1月7日)。そのことを国の内外に宣明する、「立太子の礼」は古式ゆかしい衣装をまとわれて…。

2019年10月22日、「即位の礼」

即位の礼で高御座で宣明を行う天皇陛下
2019年10月22日、「即位の礼」(写真/共同通信社)
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「憲法にのっとり、日本国及び日本国民統合の象徴としてのつとめを果たすことを誓います」と高御座に昇られ宣明された天皇陛下。まるで平安絵巻のような歴史的な慶事だった。

撮影/雑誌協会代表取材

※女性セブン2020年3月5日号