11月8日、秋篠宮さまが皇位継承順位1位の皇嗣になられたことを国内外に示す「立皇嗣の礼」が皇居で行われた。これは、天皇の弟を皇嗣と宣言する憲政史上初の儀式。上皇陛下の退位、天皇陛下の即位に伴う国の儀式はこれで全て終わったことになる。紀子さまは、鮮やかな袴の和装から純白のローブデコルテにティアラの洋装まで、見事な着こなしを披露された。
秋の実りを感じさせる鮮やかな袴姿でお目見え
天皇陛下は「黄櫨染御袍(こうろぜんのごほう)」と呼ばれる天皇のみが着る束帯姿。
秋篠宮さまは「黄丹袍(おうにのほう)」と呼ばれる束帯を身にまとわれた。
皇后雅子さまと紀子さまは、左右の側頭部のびんを大きく膨らませた「大垂髪」と呼ばれる独特な髪形で、小袿(こうちぎ)を羽織り、長袴(ながばかま)姿だった。
小袿は、平安時代以降に用いられた高位の宮廷女性の上着。普通の袿よりも身丈が短いのが特徴だ。長袴(ながばかま)は、裾が長く、足を包んでさらに後ろに裾を引きずる袴。この日、他の皇族方は洋装で参列された。