のっぺりした頬が口元まで垂れ下がったブルドック顔。残念ながら、年齢よりも10歳以上老けて見える。そんな老け顔にならないために、マスクを着けたままでも若々しい顔を目指せるという最新メソッド「コアフェイストレーニング」を表情筋研究家の間々田佳子さんに伝授してもらった。シリーズ7回目は「ブルドック顏を撃退」。
動かしてない頬には“喝”を入れよ
「実は、10年前の私(38歳当時)は正真正銘のブルドック顔でした。頬がズドーンと垂れ下がったデカ顔。肌の弾力はなく、硬くなった頬の筋肉は重し状態で、どんなに笑っても頬が上がらないし口だけで笑顔を作っていました。ところが、“顔も体と同じで筋肉でできているのだから、鍛えれば引き締まる”と意識を変えてトレーニングを続けた結果、みるみる顔に変化が現れました。頬が立体的になりフェイスラインが引き締まったのです」(間々田さん・以下同)
動かしてない筋肉は当然たるむ。ところが、たるんで固まった筋肉でも、動かして鍛えればほぐれて弾力が戻り立体的な頬になるという。
口元のしわは口輪筋を鍛えて改善
「頬のたるみによってできる口元のしわは、よりブルドック顔を印象づけます。しわは動かさなければ深い溝になりますが、口の周りの筋肉(口輪筋)を鍛えることで改善できます。また、動かすことで新陳代謝が活性化して老廃物が排出されると、余分な脂肪がなくなるのでたるんだお肉も徐々に引き締まってきます」
さらに、口元がゆるむと顔全体が垂れやすくなるので、特に、口呼吸や口を開ける癖のある人は口輪筋を鍛えるべし。
コアフェイストレーニング「波乗りマウス」のやり方
頬と口の周りの筋肉に“喝”を入れるエクササイズが、コアフェイストレーニングの「波乗りマウス」。
【1】できるだけ左右の口角を寄せて口を閉じ、突き出す。そのまま5秒キープ
【2】【1】の口のまま左に動かして5秒キープ。続いて、右に動かし5秒キープ。左右の動きを繰り返し5~3回行う。
「しっかり左右の口角を寄せて、口角で押し合いをするくらいまでピッタリくっつけるのがポイント。その状態のまま、左右の幅や口の形を変えずに動かすことで、しっかり頬から口の周りのたるみに刺激がはいります」
頬から口元まで一直線に伸びている意識を持つと、さらに効果が出やすい。頬もシャープになるので小顔効果も。
口を閉じたまま動かくことが第一歩
「口を閉じたまま動かすのって意外と難しいですよね。マスクを着けて口がぽか~んと半開きになっている人は、まず口を閉じることができないかもしれません。これは、口の周りの筋肉が衰えている証拠です。閉じようとしても力がはいらない、閉じづらい人は、しっかり閉じることができるようになることが第一段階。『波乗りマウス』の【1】を確実にマスターする。これが楽にできれば口輪筋も鍛えられています。
閉じられるけど動かせない人は、人差し指で固定したまま左右に動かしてもOK。筋肉に覚えさせるのが優先です。また、左右に動かそうと頑張りすぎて眉間や鼻にしわが出る人も、指のサポートをつけるのがベター。口元のしわがとれても、他の部分にしわができてしまっては本末転倒ですから」
老け顔の象徴であるブルドック顔にならないために、頬と口をしっかり動かして若々しい小顔をキープしよう!
教えてくれたのは:表情筋研究家・間々田佳子さん
コアフェイストレーニング考案者、ままだよしこメソッド株式会社代表。19歳のときにインドに渡り、顔のヨガを学ぶ。2010年フェイシャルヨガの高津文美子氏に師事し、インストラクター認定資格を取得。以後、顔ヨガブームの火付け役として美容業界を牽引。2020年より自身の新メソッド「コアフェイストレーニング」を考案し、顔の「軸」を見つけることで顔を引き締め、表情・印象をピンポイントで変えていく「顔のトレーニング」の普及を行う。講演・テレビ出演も多数。これまでに出版した著書は13冊累計56万部を突破。講座受講者は3万人を超える。主な著書は 『日めくり まいにち、顔ヨガ!』(小学館) など。『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』『NHKニュースシブ5時』『行列のできる法律相談所』『シューイチ』『この差ってなんですか?』他、多数のメディアにも出演。https://ameblo.jp/yoshiko-mamada/
取材・文/佐々木めぐみ
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