バツイチ独身のライター・オバ記者(64歳)が、趣味から仕事、食べ物、健康、美容のことまで”アラ還”で感じたリアルな日常を綴る人気連載。244回目となる今回は、ダイエットを決意したオバ記者が始めたウォーキングとその効果について。
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密とはほど遠い日比谷公園へ
スマホについている歩数計アプリをチラチラ見るようになって3年半。この機能を「ありがたい」と思う日もあれば「ケッ、大きなお世話!」と思うときもあるんだわ。で、3月半ばから、「ケッ」ばっか。てか、見たくもない。
1年、1か月、1週間、1日単位で平均を出して、「目標より2500歩少ないです」なんて表記されると、ああ、うるさいッ。スマホ叩きつけたろか!って。別にスマホに罪はないんだけどね。
今年になって、平日は2000歩前後で、家に引きこもりきりの週末は345歩。その結果、お腹には肉じゅばんが巻きつき、内太ももはぷらんぷらん、たらんたらん。揺れる皮膚をさわると、こうしちゃいられないと駆け出したくなる。
要は歩けばいいのよね、歩けばッ、と、先週から“キレ歩き”を始めた私。
午後5時にバイト先の衆議院議員会館を出て、だらだらの坂を下がると、左に外務省、右に財務省。さらに進むと農林水産省と経済産業省。
だあーれも歩いていない道をズンズン進む。歩くと決めたら、手に持つバッグの中身はできる限り少なくして、重たいものはみんなリュックの中に入れると、足が前に出るよ。
で、しばらく歩くと日比谷公園。ここまでくると人の姿が急に増えてくる、といってもデカい公園だから、密とはほど遠いんだけどね。
歩き出したら野菜が食べたくなった
いまちょうどネモフィラの花が満開ですごくきれいだよ。ここを横切るとジャーン、帝国ホテルの前。有楽町駅はすぐそこ。
交差点で信号待ちをしているときに歩数計を見ると、3825歩。
バイト帰りウォーキングを始めてまだ1週間。3回目だけど、効果てきめんよ。何がって、歩きだしたら野菜が食べたくてたまらなくなったのよ。
野菜、果物いっぱいの380円サラダバー
そんなときに、バイト先の衆議院議員会館の地下食堂がリニューアルオープンしたの。
開店記念でカレーライス500円もうれしいけど目玉はサラダバーよ。野菜も果物もいっぱいあって380円なの。盛り放題とかいって一回こっきりの店もあるけど、ここは何回お代わりしてもオッケー。
常々、レストランの良し悪しは野菜の良し悪し、と思っていたけど、葉ものはパリパリ、玉ねぎのスライスはいい感じにピリッとして、かなりのレベルよ。
「皆さまも、お近くにいらしたときは、ぜひどうぞ」と言いたいところだけど、議員会館は入館するのに入館証が必要で、そのためにはちょっとした手続きをせねばならないんだわ。
どうすればいいか。早い話、自分の住む町から出ている、「推し」の衆議院議員の事務所の電話番号を調べて、いついつ、地下のレストランに行きたいと申し込めば行けるかもよ。
議員秘書か、私のようなアルバイトが対応してくれるはずよ。
もし断られたら? 「推し」の意味を、衆議院が解散する前に考えたら、サラダバー食べられたりして。
オバ記者(野原広子)
1957年生まれ、茨城県出身。『女性セブン』での体当たり取材が人気のライター。同誌で、さまざまなダイエット企画にチャレンジしたほか、富士登山、AKB48なりきりや、『キングオブコント』に出場したことも。バラエティー番組『人生が変わる1分間の深イイ話』(日本テレビ系)に出演したこともある。一昨年、7か月で11kgの減量を達成。
●【243】「今年はコロナを言い訳にしない」とダイエット決意。まずは歩くことから