日本でも人気の韓国ドラマ。特にイケメン俳優が登場し、思いきり笑って胸キュンできるロマンティック・コメディは、コロナストレスも吹き飛ばすパワーがある。そこで韓国ドラマに詳しいコラムニストの児玉愛子さんに「ラブコメドラマ・ベスト3」を挙げてもらいました。
3位『知ってるワイフ』 過去にタイムスリップし別の相手と結婚も…
今年、日本で大倉忠義と広瀬アリスによってリメイクされた韓国の人気ドラマ。銀行員のジュヒョク(チソン)は妻のウジン(ハン・ジミン)に仕事や育児のイライラをぶつけられ、離婚を検討していた。そんなある日、ジュヒョクは大学時代にタイムスリップ。その日の行動を変えたことで、大学時代の後輩で初恋相手のヘウォン(カン・ハンナ)が妻になり…。
新しい人生でも妻と再会してしまう
「もしも人生をやり直せたなら、と誰もが一度は考えるであろうタイムスリップ。ある日突然、過去に戻れたら、人は一体どんな選択をするのでしょうか。韓国版ではチソンとハン・ジミンが愛し合って結婚したはずの夫婦役を演じますが、家事や子育てに追われ、2人の関係はいつしか険悪となっていました。そんなとき夫は過去にタイムスリップ。別の女性を選び、目が覚めると最高の人生が待ち受けています。
ところが、これでメデタシメデタシとならないのが韓国ドラマ。新しい人生でも再び険悪だった妻と再会してしまい、とんでもない展開になります。コミカルに描かれているので夫婦で一緒に見ても楽しめます」(児玉さん・以下同)
2位『女神降臨』 地味な女子高生がメイクで“女神”と呼ばれる美女に
外見を理由に同級生からいじめられていた女子高生イム・ジュギョン(ムン・ガヨン)は、引っ越しを機に人生を変えようとメイクを始め、新しい学校で“女神”と呼ばれるほど美しくなる。しかし、転入先の学校にはかつてのジュギョンを知るイ・スホ(チャウヌ)がいて…。
相手役は“顔の天才”と言われる超イケメン
「原作漫画からして衝撃的に面白い。地味なヒロインがショックな出来事を機に、誰もがうらやむ美女へと変身。整形ではなくメイクによる大変身で、周囲からは“女神”と呼ばれるまでになります。ところが彼女のスッピンを知るイケメンがいることで、思いがけない日常になっていく。
原作漫画があまりに人気でドラマ化され、韓国で今年1月に放送を終えたばかり(日本ではCS放送Mnetで日本初放送中)。ヒロインを演じたのはドイツ生まれの女優ムン・ガヨン。2015年には彼女が出演したWebドラマ『うちの隣にEXOが住んでいる』は5000万回も再生されるヒット作でした。相手役は男性アイドルグループASTROのチャウヌ。韓国で“顔の天才”といわれるほどのイケメンで、原作とのシンクロ率は100%以上!」
1位『キム秘書はいったい、なぜ?』 ナルシストの御曹司と秘書のロマンス
アクセス数2億回越えという人気ウェブ漫画が原作のラブコメディ。若くして大企業の副会長の座に就いたイ・ヨンジュン(パク・ソジュン)は、容姿から経営能力に至るまで完璧な自分しか愛せないナルシスト。
完璧主義者である彼の要求に応えられるのは9年間秘書を務めてきたキム・ミソ(パク・ミニョン)だけだったが、突然辞職を宣言。ヨンジュンは彼女を引き留めるためにプロポーズをするなど、退職をかけたロマンスが始まる。
笑いと胸キュンポイント満載
「韓国でも好感度の高いパク・ソジュンとパク・ミニョンが主演。2人とも原作マンガのキャラクター以上に魅力的です。すべてにおいて完璧な財閥の御曹司を演じるパク・ソジュンは、『梨泰院クラス』とはまったく違ったキャラクターで女性視聴者をメロメロにしました。彼を補佐する有能な秘書役は、漫画から飛び出してきたかのようなビジュアルのパク・ミニョンです。
笑いと胸キュンポイントの多いドラマですが、ただのラブコメに終わらず、家族の確執や過去に起きた出来事が絡んできて目が離せません。ずっと見続けていたいと思えるほど中毒性があります」
教えてくれたのは:韓国コラムニスト・児玉愛子さん
東京都出身。日本人の韓国コラムニスト。韓流エンタメ誌、ガイドブック等の企画、取材、執筆を行う韓国ウォッチャー。メディアで韓国映画を紹介するほか、日韓関係のコラムを寄稿。
取材・文/小山内麗香
●『愛の不時着』脚本家が手掛けた『星から来たあなた』は ”銀河史上最高のラブストーリー”