年末の大掃除できれいにしきれなかった人や、新年に持ち越してしまった人に、感動的にきれいになる掃除術を紹介。教えてくれたのは、YouTubeのチャンネル登録者数21万人超えの“お掃除職人”きよきよさん。著書『やみつき掃除術 市販洗剤4本で感動的に汚れが落ちて家じゅう試したくなる!』(SBクリエイティブ)には、誰でも簡単に実践できる掃除術がわかりやすく解説されています。換気扇などキッチンまわりの掃除で汚れをよく落とすには「洗剤の方程式」があるそうです。
”見るのが怖くて放置”はもう卒業! 換気扇は浸け置き洗いですっきり
ドラム式換気扇には内部に羽がいっぱいついた円形のシロッコファン(以下、ファン)がはいっていますが、このファンの掃除は見ただけでヘビー。正直、見て見ぬふりをしたくなります。そんなファンの掃除も、業者に任せることなく自宅でピカピカにできると、きよきよさん。
「まず、レンジフードと換気扇本体を接続しているネジをゆるめ、フードを外し、ファンの前についている外れ防止の金具を外します。そしてファンの中心にある外れ止めのネジを手でゆるめて取り外したら、中心の出っ張りを引っ張り、ファンを外します」
中性洗剤は汚れの再付着を防ぐため
いよいよ洗っていきます。カギはアルカリ性洗剤と中性洗剤の使い方。
「ファンは洗浄液に浸けますが、液に浸ける前に、取れる汚れはわりばしなどでこそげ取っておきましょう。洗浄液はバケツに湯を入れ、アルカリ性洗剤(『キッチンマジックリン』など)を説明書きの分量通りの湯に混ぜ、中性洗剤(食器用洗剤)を数滴落として完成。
30分から1時間ほど浸ければ汚れがかなり落ちているはず。それでもまだ汚れがついている場合はブラシで洗います」(きよきよさん・以下同)
きれいを保つにはフィルターが便利!
掃除してきれいになっても保てないと、またこの大掛かりな掃除をするハメに。それを避けるために、便利なアイテムがあると教えてくれました。
「掃除後は、100均でも販売している『レンジフードフィルター』をかけておくとアブラ汚れから守ってくれます。取り替えのタイミングは、フィルターが黄色く着色したら。こまめに取り替えることで、換気扇の吸引力をキープできます」
キッチンの壁紙がシミだらけ…でも張り替えは待って!
キッチンまわりは、調理中に何かの汁気が壁に飛んだのか、筋状のシミになっていませんか? しかも気づいた頃には壁紙にしみこんで取れず、張り替えを考えてしまいます。でもそんな壁紙も、あきらめる必要はないそうです。このときも洗剤の使い方が大事になってきます。
「まずはアルカリ性洗剤(『キッチンマジックリン』など)をスポンジにつけて洗ってみます。これでだめなら、塩素系洗剤(『ドメスト』など)の出番。塩素系洗剤を、ゴム手袋をした手で壁のシミにつけてこすります。このとき、手袋は必須です。
10分放置し、さらに中性洗剤と塩素系洗剤をスポンジにつけ、泡立ててシミの上に塗っていきます。約1時間そのままにしておき、クロスで水拭きして洗剤を落とします。これでも落ちていなければ最後の一手。研磨剤(『カネヨン』など)をクロスにつけ、シミが落ちていない部分を軽く磨きます。原液のつけすぎと力の入れすぎは壁紙を傷つけるので厳禁です。あとは水拭きで終了」
◆教えてくれたのは:お掃除職人・きよきよさん
ハウスクリーニング、ビルの清掃、ショッピングセンターの清掃などさまざまな場所でのお掃除を約34年間経験してきたお掃除のプロ。2016年に始めたYouTubeは、チャンネル登録者数21万人超え、総再生回数は2200万回超え(2021年12月現在)で、毎週金曜日更新の動画は、一般の人だけでなく、同業者からも支持されている。https://www.youtube.com/channel/UCOb2mSJVXt_Aw2pAyj3Glgw/about