ニューノーマルな生活が定着しはじめ、冠婚葬祭のイベントも以前のように行われるようなケースが増えてきています。5月にはいり、結婚式の引き出物や葬儀の香典返しとして、カタログギフトをもらう機会も増えてきそうです。そこで、お金のプロフェッショナルである節約アドバイザー・ファイナンシャルプランナーの丸山晴美さんに、自身も選んでいるというカタログギフトでもらえるお得な商品を教えてもらいました。
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原価率が高くうれしい体験系&使いやすい食品がおすすめ
食品から雑貨や家電まで魅力的な商品がずらりと並んでいるカタログギフト。その種類の多さに、頭を悩ませる人も多いはず。必要なもの、欲しいものを選ぶというのは大前提ですが、悩んだ場合にお得度が高いというポイントで選ぶと筆頭にあがるのは“消えもの”です。
高級ホテルのレストランや施設利用券などが◎
原価率が高くお得感があるのは、高級ホテルのレストランのお食事券や、宿泊券、スイーツビュッフェのチケットなどです。ホテルの名を冠しているので、味も満足できることが多いです。
さらに、温泉施設の宿泊券、エステの利用券など体験系のチケットも原価率が高めです。ただし、使用期限が決まっている場合がほとんど。必ずしも希望の日に予約が取れるとは限らないことも想定しつつ、スケジュールに余裕をもって選ぶ必要があります。
生鮮食品が狙い目
カタログギフトの食品では、普段の買い物では選ばないものの中にお得な商品が実はけっこうあるものです。
例えば、ブランド牛やハム、有名どころのスイーツは、原価率が高いアイテムと言えます。その理由は、ブランドイメージを保つため質の良いものを提供しているケースが多いからです。なので、お肉ならブランド、部位、量をチェックしてお得に感じるものを選ぶとよいでしょう。本当に何を選んでいいのかわからないときは、原価率の面でも使い勝手の面でもブランド米が無難です。
ブランドアイテムもチェック
個人的には前述のように食品やチケットなど消費することで消化できるものがおすすめですが、ブランドのものの食器やタオルといったアイテムを選ぶのも一案です。
ブランドアイテムはそもそもセールになりにくく、他のショップで割引価格で買えるアイテムを選ぶよりもお得といえます。また、品質もよいため、食器などは多少使ってからでもフリマアプリでそれなりに高値で売れることもあります。カタログギフト限定のブランドアイテムはそこでしかもらえないものもあるので、要チェックです。
あまりおすすめしないものはセールで安く買える日用品
反対にあまりおすすめしないのは、近所のスーパーやドラッグストアでも買えるような、食用油や調味料の詰め合わせや洗剤セットなどの日用品です。
その理由は、カタログギフトのアイテムは、例えば5000円のカタログギフトだったら送料+定価の商品で5000円という価格設定なので、セールになりやすいアイテムをあえて選ぶと“お得度”が減ってしまうからです。
◆教えてくれたのは:節約アドバイザー・丸山晴美さん
節約アドバイザー。ファイナンシャルプランナー。22歳で節約に目覚め、1年間で200万円を貯めた経験がメディアに取り上げられ、その後コンビニの店長などを経て、2001年に節約アドバイザーとして独立。ファイナンシャルプランナー(AFP)、消費生活アドバイザー、宅地建物主任士(登録)、認定心理士などの様々な資格を持ち、ライフプランを見据えたお金の管理運用のアドバイスなどをテレビやラジオ、雑誌、講演などで行っている。https://www.maruyama-harumi.com/
構成/吉田可奈