フリマアプリ「メルカリ」で売れた商品を発送するとき際にかかる送料。せっかく商品が売れても、高い送料を支払っていると手に入るお金はわずか…ということも。なかでも悩ましいのが、厚みのある商品を送る際の送料。化粧品、マグカップ、洋服などかさばるモノを賢く発送する方法について、生活コスト削減コンサルタントの生方正さんに教えてもらいました。
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「宅急便コンパクト」と「宅急便60サイズ」の隙間を埋める「レターパック」
メルカリで売れた商品を発送する場合、多くの人が使っているのが匿名で配送可能なヤマト運輸の「らくらくメルカリ便」です。書籍など厚さ3cm以内の物を発送するときには、「ネコポス」(送料210円)が使えます。縦31.2cm×横22.8cm×厚さ3cm以内の物であれば、全国送料一律料金で送ることができます。
厚さ3cm以上のものは「宅急便60サイズ」に
「らくらくメルカリ便」にはハードカバーの書籍など厚さ3cmを超えるものを送る場合、縦20cm×横25cm×厚さ5cmの「宅急便コンパクト」(450円、専用資材が別途70円)があります。しかし、その上のサイズになると、重さ2kg以内、縦横厚さ合計60cm以内の「宅急便60サイズ」(750円)になります。
ちなみに同様のサービスとして日本郵便の「ゆうゆうメルカリ便」があります。配送手段のラインナップは「らくらくメルカリ便」とほぼ同じですが、料金は5~20円高くなっています。
厚みがあるだけで差額が300円かかるのはイタイ
送料を負担する側からすると「宅急便コンパクト」が450円なのに対して「宅急便60サイズ」は750円と、300円も配送コストが高くなります。「大きくないのに、厚さが5cmを超えているだけで750円の宅急便にするのは財布にイタイ」という場合に便利なのが「レターパックプラス」です。
「レターパック」には2種類ある
「レターパック」とは、日本郵便が取り扱っている発送手段。重さ4㎏以内、A4サイズの荷物を全国一律の料金で送れるサービスです。土曜日・日曜日・休日も含めて配達可能で、配達状態を確認できる追跡サービスつき。追加料金なしで離島へも送れるため、出品者にとって使える配送手段です。
「レターパックライト」と「レターパックプラス」の違いは?
レターパックは、「レターパックライト」と「レターパックプラス」の2種類があり、郵便局もしくはローソン、ミニストップなどのコンビニで購入できます。青色の「レターパックライト」は370円、赤色の「レターパックプラス」は520円です。
いずれも重さは4kgまでで、大きさは縦34cm×横24.8cmのA4ファイルサイズまでですが、厚さ3cmまでの制限がある「レターパックライト」に対し、「レターパックプラス」は厚さの制限はありません。また、「レターパックライト」は郵便受けへの投函で、「レターパックプラス」は手渡しでの配達になり、受領印または署名が必要となります。
「レターパックプラス」の2つのメリット
私は、「レターパックプラス」の2つのメリットを活用して、商品の発送を行っています。
「レターパックプラス」を使うメリットは次の2つ。1つ目は、受領者に手渡しされるため、高価な商品の輸送に向いていること。2つ目は「レターパックライト」で定められている3cmの厚さ制限がなくなるため、どんなに膨らんでいたとしても蓋が閉まっていて、本体に破れがなければ発送することができることです。