「もっとお金があったらいいのに」「お金の心配がいらない、豊かな生活が送りたい」と思うことはありませんか？ 節約や投資に励むのも大事ですが、まずはすべての基礎となる思考法を整えることが大事です。そこで、読むだけでお金に対する価値観や行動が変わり、自然とお金持ち体質になれる本を6冊ピックアップ。紹介してくれるのは、『高卒自衛官が実現した40代で資産2億円をつくる方法』（あさ出版）の著者であり、生活コスト削減コンサルタントの生方正さんです。
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お金を貯めるノウハウよりも本質をつかむこと
節約ノウハウ本、100万円貯める方法、お金が貯まる家計簿のつけ方。巷にはたくさんのお金に関する本があふれています。本気でお金を貯めようと思ったら、まずは頭の中から変えていく必要があります。
そこで、お金の初心者でも読みやすく、実践しやすい、そしてベストセラーとしてたくさんの人に影響を与えてきた本を紹介します。
物語形式でわかりやすく解説するお金の原理原則
『イヌが教えるお金持ちになるための知恵』（ボード・ジェーファー／草思社）
「いつもお金のことでケンカばかりする両親を救いたい」という11歳の女の子キーラ。彼女に命を助けられた犬「マネー」が恩返しのため、お金持ちになる知恵を伝え導きます。
お金を貯める目標を明確にする、夢を邪魔する人への対処法、借金をなくすための4つの方法、お金と幸福の関係、複利の力など、34項目にわたり借金体質の人がお金持ち体質に変わるための方法をわかりやすく、物語形式で伝えてくれます。
お金との関係を見つめ直せば豊かな人間関係が築ける
『ユダヤ人大富豪の教え 幸せな金持ちになる17の秘訣』（本田健／だいわ文庫）
一人の日本人青年ケンは、単身渡米。アメリカに住むユダヤ人大富豪の出会いをきっかけに、うまくいっていなかった親との関係やこれまでの人間関係を見つめ直します。
お金と心の問題に切り込んだベストセラー作家、本田健さんの名著。お金と心は密接に関係していることを実感できる一冊です。「お金とのつき合い方は二つしかない。お金の主人になるか、奴隷になるかの二種類だ」など、思わずメモしたくなる格言がたくさんちりばめられているのもポイントで、私も長年愛読しています
100年以上読み継がれるベストセラー本
『バビロンの大富「繁栄と富と幸福」はいかにして築かれるのか』（ジョージ・S・クレイソン／グスコー出版）
古代バビロニアを舞台に、どのようにお金を貯めて、守り、殖やすのか、お金の原理原則が学べる一冊です。
1926年、アメリカで当初はパンフレットとして発行されるも、資産家たちの間で話題になり、すぐさま書籍化。100年以上も読み継がれている名著。この本に影響を受けたお金持ちも多く、「印税1億円著者」でお金の専門家、田口智隆さんもその一人です。お金の稼ぎ方について書かれた『金持ち父さん 貧乏父さんアメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学』でも本書を取り上げるほど。
私自身、この本を読んで「お金があったら本当に幸せになれるのか」など、お金と幸福の関係について改めて考えるきっかけになりました。
お金の価値観をアップデートすべし
お金は、いつの時代も変わらない普遍的な価値がある一方で、価値観や稼ぎ方は時代によって大きく変化しています。そのためお金について積極的に学んでいく必要があります。
ここで紹介する3冊は、新しい価値観、お金持ちならではの知恵、独自のテクニックが学べるものばかりです。
「労働収入」以外から収入を得ることを考える
『金持ち父さん 貧乏父さん アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学』（ロバート・キヨサキ／筑摩書房・改訂版）
「一流大学を卒業して、大手企業に就職したら一生安泰」なんて話は過去のこと。現在は、ブラック企業で疲弊する人や、心と体に不調をきたし未来に希望を見いだせない人も多いはず。
こんな時代に生きる私たちは、組織に属してこれまで通り「仕事をして収入を得る」以外の方法もを模索してお金を得る方法を考える必要があります。そのために身につけたいのが、お金に関する一般常識。この本を読むことで、時代の価値観にあったファイナンシャル・リテラシーが身につくはず。
令和時代はお金の価値観をアップデート！
『トップ1％の超お金持ちになりたいなら『お金の常識』にダマされるな！』（田口智隆／秀和システム）
「お金は、額に汗水たらして稼ぐもの。昼間からネットに張り付いている我が子は、遊んでいるとしか思えない」と思っていませんか？ この考え方は“がむしゃらに働いてお金を貯める”お金持ち1.0時代の価値観。令和の今は、お金に関する価値観も稼ぎ方も大きく変わってきています。
お金に関する価値観をアップデートできる本書を読むことで、今まで気がつかなかった働き方や収入を得る方法を思いつくかもしれませんよ。
初めての株式投資で原資の50万円を600万円に解説
『中華屋アルバイトのけいくんが年収1億円を稼ぐ1日1分投資』（山下勁・／SBクリエイティブ
「株式投資に興味があるけど、まだ何も始めていない」人に手にとってほしいのがこちらの一冊。株式投資というと、常に株価を気にしてソワソワしている人もいますが、ここに登場するけいくんは、1銘柄1分の株価をチェックするだけ。気づけば年収1億円超えに！
著者の山下勁さんは、初めての株式投資で原資の50万円を600万円に増やすビギナーズラックを経験。さらに、23歳で1200万円の原資を3200万円に増やし、2016年の株式投資による利益は1億円超えに。わかりやすい図やイラスト解説が満載で、投資初心者に優しいビキナー本です。
新年早々、お金に関する書籍を読み、情報をアップデートしておくとで、この1年の過ごし方、お金の貯まり方、使い方が変わってきます。逆にいうと、お金について考えることをしなければ、この先どんどん取り残されていく可能性があります。
1冊でもいいので、お気に入りの本を見つけて繰り返し読むことで、自然とお金との向き合い方が変わってきますよ。
◆教えてくれたのは：生活コスト削減コンサルタント・生方正さん
うぶかた・ただし。明治大学サービス創新研究所研究員。高校卒業後に海上自衛隊に入隊。勤務の傍ら節約術を駆使しながら、国内株式、金の現物買い、在日米軍に対する不動産投資などを行い、40代で2億円の資産を築いた。現在は生活コスト削減コンサルタントと南極講演家として、メディアで活躍中。著書に『高卒自衛官が実現した40代で資産2億円をつくる方法』（あさ出版）、『攻めの節約』（WAVE出版）など。
構成／間野由利子