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冬コーデの定番「ウールコート」、着回し力と上品見えを狙うならロング丈が断然有利!スタイリストが選び方を伝授

8着の冬用コートが並んでいる
冬はコートが主役。上品見えするウールコートの選び方をスタイリストが指南(Ph/イメージマート)
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全身のコーデをバッチリ決めたはずなのに、コートを着た途端「アレ?」と思う経験をしたことがありませんか? そこで、冬のコーディネートに欠かせないコート、特に上品見えを狙えるウールコートの選び方のコツをパーソナルスタイリストの杉山律子さんに教えてもらいました。

コートは「丈の長さ」が重要。ロング丈が断然使いやすい!

ショップにはさまざまなデザインや丈のコートが並んでいて、どれを選んだら迷ってしまうものですが、杉山さんによると「コートは丈選びが重要」と話します。

「コートを着た途端に、全体のバランスがおかしく見えるのは、コートの丈に原因があります。一番多く見かける膝丈くらいのコートは、実はテーパードパンツのラインでないとバランスが悪いので、着回しの幅が狭くなってしまうんです」(杉山さん・以下同)

では、どんな丈がおすすめなのでしょうか。

「どんなボトムスとも相性がいいのは、ロング丈。膝とくるぶしの中間くらいの長さがベストです。スカートをはいた場合、コートの裾から見えるスカートの長さは10㎝以内がバランスよく見えるので、アウターは長いほど使いやすいといえます。スカートよりもコートの方が長ければ、前を留めて着てしまえば裾の差も気になりません。

ワイドパンツも同様で、コートの裾から見えるワイドパンツの面積は少ない方がバランスよく見えます」

形は首元がまっすぐに落ちたローブコートが万能

他のアイテムとは違って、コートはワンシーズンに何着も買うのではないので、できればどんな服にも合うデザインを選びたいもの。

白いスカートに黒のブーツ、黒のロングコートを羽織った女性が海辺の町を歩いているイラスト
アラフィフには断然、襟なしロングコートが便利(イラスト/飛鳥幸子)
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「おすすめは襟がなく、首元がまっすぐに落ちたデザインのローブコートです。クルーネックのコートにVネックのインナーを合わせるなど首元の形状によってケンカしてしまうことがありますが、襟がなく首元がまっすぐに落ちたデザインのローブコートなら、どんな襟元のインナーとも相性がいいので安心して着こなせます。形はゆったりしたものを選べば、中に厚手のニットを着たときも着膨れしません」

ベーシックカラー1色のコートを選ぶのが正解

では、どんな色を選べば失敗しないのでしょうか。

「コートは、どんな服にも合わせやすいベーシックカラーを選びましょう。グレーやベージュなど中間色のトップスを多く持っている人は、黒やネイビーなど締め色のコートがおすすめです。黒っぽいボトムスが多い人は、グレーやベージュなど中間色でもいいでしょう。

また、リバーシブルのものなど複数の色を使っているコートは、コーデの難易度が上がります。チラリと見える色もコーデの色味としてプラスされてしまうので、その色のことも考えて全体のバランスを考えなくてはなりません。ですから、コートは1色のものを選ぶのがベストです」