ひざ痛を予防する食材
ひざ痛の予防には軟骨の材料となる「コラーゲン」が豊富に含まれる食材を積極的に摂取しましょう。鶏の手羽先や豚の軟骨、魚の皮やアラなどに含まれ、今の季節だと「アブラガレイ」が旬を迎え、えんがわ部分にコラーゲンが豊富です。
また、「ビタミンC」や「鉄分」には、コラーゲンの生成をサポートする働きがあるため、ビタミンCが多く含まれる「レモン」を、えんがわのお刺身に絞りましょう。
鉄分は、秋から冬にかけて旬を迎える大豆やほうれん草に含まれます。主菜に「レモンを添えたえんがわのお刺身」を、汁物に「ほうれん草のお味噌汁」を添えれば、相性ばっちりです。
コラーゲンは年齢や生活習慣によって不足しがちな成分です。ビタミンCや鉄分ともうまく組み合わせながら補っていきましょう。
ひざ痛には漢方薬も役立つ
漢方薬もひざ痛の予防や緩和に役立ちます。
「加齢による体力の衰えを補う」「女性ホルモンの乱れを整える」「水分の循環をよくする」といった働きのある生薬を含む漢方薬を選び、ひざ痛の原因である老化や女性ホルモンの乱れ、肥満などにアプローチします。
ひざ痛の予防・緩和が期待できる漢方薬
・当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
栄養を補って体を温める漢方薬です。女性ホルモンのバランスを整えたり、水分代謝をよくしてむくみなどを改善したりする効果が期待できます。
・防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)
「防已」に抗炎症作用があることや、ある実験で階段昇降の改善が見られたことなどから、変形性膝関節症に使用されることもある漢方薬です。水分代謝を上げて、肥満に伴う関節の腫れや痛み、むくみ、水太りに効果が期待できます。
漢方薬を始める際の注意点
漢方薬は食事の工夫などでは不調が改善しなかった人でも、効果を感じる場合が多くあります。
ただし、漢方薬はその人の体質に合っていないと、よい効果が見込めないだけでなく、副作用が起こることもあります。自分に合う漢方薬を見つけるために、服用の際は漢方に詳しい医師や薬剤師に相談するのが安心です。
◆教えてくれたのは:ヨガインストラクター・高橋かなこさん
たかはし・かなこ。RYT200(全米ヨガアライアンス認定)修了インストラクター。企業での事務経験から、デスクワークで疲れた部位や崩れた姿勢のためのレッスンを得意とする。自身のダイエット成功経験から、美しい体を作るためには食と思考が大切だと痛感し、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」(https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp)などで精力的に情報発信を行っている。