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“お風呂の中で使える家電”でも湯船NGのものも 使用時の注意点を家電ライターが解説

お湯をためたお風呂
“お風呂の中で使える家電”でも湯船NGのものも(Ph/イメージマート)
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近年、美顔器やマッサージ機など、お風呂の中で使える美容家電が増えてきています。ただし、使い方を間違えると、電化製品なだけに使えなくなるため注意が必要だと、家電ライターの田中真紀子さんは指摘します。そもそも今はお風呂の中で使える家電には何があるのか、“お風呂家電”の現状から教えてもらいました。

「お風呂で使える家電」にはどんな種類が?

最近はお風呂で使える家電が増えていますが、その種類もさまざま。

頭皮用マッサージャー

まず以前からあるのが、頭皮をもみほぐしできるマッサージャー。

「頭皮のマッサージはもちろん、髪を洗うときに使うと髪の根本までしっかりアプローチでき、すっきり感が味わえます」(田中さん・以下同)

電動ローラーやEMS美顔器

気になる脂肪などをもみほぐすマッサージャーも人気。

「お腹や太ももまわりなどの脂肪が気になる箇所に使える電動ローラーは、脱衣している環境なだけに使いやすいですし、肌が濡れた状態で使うEMS(電気刺激で顔まわりを中心に筋トレができるマシン)もお風呂で使うと便利なアイテムです」

VIOゾーンの脱毛ができる光美容器

その他、お風呂の中だからこそ使いたい家電も。

「最近はVIOケアもできる光美容器(脱毛器)やトリートメントの浸透を助ける超音波ヘアケア家電なども登場しています。ほか、湯船に浮かせて使えるスピーカーなどは、バスタイムを楽しくしてくれるのでいいですね」

その家電、湯船の中に入れても大丈夫?

ただし、一概に「お風呂で使える」といっても、単に「濡らしても大丈夫なもの」と「湯船に入れても大丈夫なもの」とに区別されると言います。

お風呂場のフックに吊るしているドウシシャ『POINTBEAT(ポイントビート) ハンディウォータープラス』
ドウシシャ『POINTBEAT(ポイントビート) ハンディウォータープラス』は継続的に水没しても内部に浸水しないレベル
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「IPX6」か「IPX7」かを要チェック

「家電の防水性能は、IPXと呼ばれる防水規格の等級0~8で表示されますが、『お風呂で使える』と『湯船に入れても大丈夫』の境目は、『IPX6』と『IPX7』にあります。『IPX6』は『いかなる方向からの水の強い直接噴流によっても有害な影響を受けない』であるのに対し、『IPX7』は『既定の圧力、時間で水中に没しても水が浸入しない』となっていますので、『お風呂で使える』の範囲に迷ったときは、IPXの等級をチェックしてみましょう」

入浴時におすすめのマッサージャー。その注意点は…

田中さんが個人的に便利だと思っているのが、湯船の中で使えるマッサージャーだそう。

「入浴中は、体が温まって筋肉や関節がゆるんでいるので、マッサージ効果が現れやすいと言われていますし、家電を使うと手で行うよりしっかりした体感が得られるので、最適だと思います」

一方で、注意点もあります。

「お風呂で使えるといっても、濡らしてはいけない場所がある場合も。私自身、かつて『お風呂で使える』、『水で洗える』という謳い文句の美顔器をじゃぶじゃぶ洗ったら壊れてしまい、修理に出したら『内部が濡れた形跡がある』と言われました。洗えるとはいえ、角度に気をつけて洗わないといけなかったようです。

また湯船の中で使えるマッサージャーも、入浴剤入りの湯船では使えないものが多く、こちらもかつて『一度ぐらい大丈夫だろう』と高を括って使ったら、一度で壊れてしまいました。また充電コネクタカバーをせずに濡らすと、やはり内部に水が入ってしまいますので、使用時は必ずカバーが閉まっているか確認しましょう」

以上を踏まえて、田中さんがおすすめする「湯船の中で使えるマッサージャー」を2点、紹介していただきました。いずれも、IPX7以上の防水性能を搭載した製品です。

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