
気候も涼しくなる秋は、旅行日和。そこで今回は、旅行ジャーナリストの村田和子さんが、ひとり旅でも気軽に利用できる人気観光地の宿を紹介します。
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旅をするのに気持ちいい季節になりました。今回は、秋に人気の観光地でひとり旅を満足できる、コスパのよい宿を紹介します。予算は1泊1万円以下(※)、それでいて快適でおしゃれなホテルを厳選! 「観光メインの旅でも、宿は快適におしゃれに(でもお財布には優しく)したい」、そんなかたにおすすめです。(※)宿泊価格は流動的で繁忙期などは今回紹介した価格を超えることもあります。

出雲へ行くなら…JR出雲市駅前でおしゃれなラウンジの「出雲グリーンホテルモーリス」
11月といえば神無月ですが、出雲では神在月。全国から神様が集まるとあって、さらに御利益があるといわれています。また、年の瀬、年初に訪れるのもいいですね。

出雲大社に参詣する際におすすめのコスパ宿が、「出雲グリーンホテルモーリス」。JR出雲市駅の目の前なので電車でのアクセスは抜群。出雲大社までは、バスもしくは一畑電車で30分ほどです。飛行機で向かう場合は、出雲縁結び空港から出雲市駅までは空港連絡バス利用で約30分。ホテルに荷物を預けて身軽になって向かいましょう。

さて、「出雲グリーンホテルモーリス」のおすすめポイントは以下5つです。
【1】おしゃれなゲストラウンジ
なんといってもイチオシは、2階フロアにある宿泊者専用のおしゃれなゲストラウンジ。インテリアや調度品もおしゃれで、レンジや小さなキッチンもあり、夕食をここで持ち込んで食べることも可能です。約7000冊以上ある漫画やこだわりの書籍も読み放題。ひとり時間を満喫できます。夜にはラーメンの無料サービスも。塩としょうゆ、お好みから味が選べます。


【2】ウェルカムドリンク&おやつで、客室で寛げる
最近はウェルカムドリンクを提供するところや、コーヒー飲み放題のビジネスホテルも増えています。が、こちらはその上をゆく、おやつのサービスも。クラッカーやマシュマロ、ナッツなど。観光でちょっと疲れてチェックインをするかたも多くうれしい心遣いです(提供時間/1F:菓子・スナック・冷ドリンクは15時~21時 コーヒーマシーンは24時間 2F:レモン水は15時~24時 コーヒーマシーン24時間)


【3】ホスピタリティを感じるサービス!貸出品なども充実
私はビジネスからラグジュアリーまで、さまざまなホテルに泊まりますが、こちらのホテルは細かいところまで、お客目線が感じられるサービスが多くあります。
その1つが、貸出品。チェックインをしようとすると、スチーマーやイオンドライヤー、足まくらなどなど、こだわりの貸出品のカードがあり、それをフロントに出して借りる仕組み。何があるか? 在庫もわかるのがいいですね。また加湿器や空気清浄機、選べる枕などは各階のエレベーターホールにおいてあり、セルフで借りることができます。


【4】女子にはジェットバスもある、広々とした大浴場

旅先では大きなお風呂があると、それだけで旅の疲れが癒されますよね。「出雲グリーンホテルモーリス」には、男性にはサウナ、女性にはジェットバスもある、広々とした大浴場があり無料で利用できます。また無料のマッサージチェアもあって寛げます。
【5】660円とは信じられない!充実の朝食でパワーチャージ
実はフロントのある1階もラウンジ風でおしゃれな空間。朝食はここでいただきますが、お値段が驚くべきことに660円! 健康志向のドリンクや、地元の名物、アツアツのお料理も多く、朝から幸せな気持ちになります。



私も実際にひとり旅で利用しましたが、中国地方を中心に5か所あるとのことで、系列ホテルにも泊まってみたくなったほど。ぜひ出雲旅では利用してみてくださいね。

■出雲グリーンホテルモーリス https://www.hotel-morris.co.jp/izumo/
京都へ行くなら…JR京都駅から徒歩圏内「OMO3 京都東寺 by 星野リゾート」
京都にはたくさんの宿がありますが、ひとり旅なら断然「OMO3 京都東寺 by 星野リゾート」がおすすめ。京都駅からも徒歩でアクセスができ、館内のラウンジ「OMOベース」は、ひとりでのんびり寛ぐのにぴったり。砂のテーブルでは写経や枯山水の体験もできちゃいます。


滞在時に是非参加したいのが、参加費無料(要予約)のアクティビティ。東寺まんだらさんぽ(https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/omo3kyototoji/activities/)は、曼茶羅で仏様のことを楽しみながら学んだ後、OMOレンジャーと一緒に世界遺産の東寺へ。

宿泊したからこその早朝の体験もおすすめです。「国宝の朝参り~空海にあえる朝~」は、東寺の朝のお勤めに参加する特別な体験で、朝から気持ちがスッキリとします。
ユニークなのが食の体験。館内には「OMO Food & Drink Station」があり、24時間セルフサービスで食べ物や飲み物を買えてきままなひとり旅にぴったり。

■OMO3 京都東寺 by 星野リゾート https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/omo3kyototoji/
金沢へ行くなら…近江市場のすぐそばで観光に便利~「ホテルフォルツァ金沢」
金沢の観光スポットは、駅から離れたところに多く、一日乗り放題の金沢周遊バスを購入してバスで巡ると便利です。そんなバスの利用にも徒歩観光にも便利なのが、「ホテルフォルツァ金沢」のある近江市場の一帯。各方面のバスに乗車OKで近江市場はもちろん、金沢城公園なども徒歩圏内です。

館内に入るとお洒落なラウンジが出迎え、ここでは24時間のコーヒーサービスや、ウェルカムドリンクとして1滞在につきアルコールが1杯サービスに。朝食の時間帯以外は自由にラウンジも利用できます。




朝食も、新鮮な海鮮丼や治部煮、金沢地玉子「能登の恵み」を利用したプリン(絶品!)など、ご当地の食が楽しめて、品数も多く大満足。近江市場も近いので素泊まりで、市場でいただくのもいいでしょう。
■ホテルフォルツァ金沢 https://www.hotelforza.jp/kanazawa/
なお、金沢にも「OMO5金沢 by 星野リゾート」があり、こちらはディープに金沢を楽しみたいかたにもさまざまな体験がありおすすめです。

→参考:美食とアートを楽しむ金沢女子旅へ 旅行ジャーナリスト厳選のおすすめホテル&穴場スポット https://j7p.jp/91319
いかがでしたか? 快適なひとり旅のコスパ宿のポイントは、「充実のパブリックスペース」だと感じます。どうしてもお部屋はひとり旅だとコンパクトになりがち。快適なパブリックスペースなど寛ぎポイントをチェックして探しててみてくださいね。
◆教えてくれたのは:旅行ジャーナリスト・村田和子さん

旅行ジャーナリスト。「旅を通じて人・地域・社会が元気になる」をモットーに、旅の魅力を媒体で発信。宿のアドバイザー・講演なども行う。子どもと47都道府県を踏破した経験から「旅育メソッド(R)」を提唱、著書に「旅育BOOK~家族旅行で子どもの心と脳がぐんぐん育つ(日本実業出版社・2018)」。現在は50歳を迎え、子どもも大学生となり、人生100年時代を楽しむ旅を研究中。資格に総合旅行業務取扱管理者、1級販売士、クルーズアドバイザーなど。2016年より7年間、NHKラジオ『Nらじ』月一レギュラーを
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