血流が改善し、若さを取り戻す歩き方
さらに、歩き方も日常で意識することで、血流がよくなり、さらには若さを取り戻すこともできるそうです。その歩き方とは、「一歩一歩、太ももを意識的に上げて歩く」こと。
「太ももを持ち上げる腸腰筋(ちょうようきん)は、腰の骨や骨盤から大腿骨(だいたいこつ)に伸びる大きな筋肉です。そして、内臓から足先に向かう太い大切な動脈や静脈は腸腰筋にそって骨盤の中を走っています。つまり、太ももを上げて腸腰筋を刺激することは、お腹から足全体の血流改善につながるんです」
腸腰筋が発達すると、つまずきにくくなり、転倒を防止することにもつながります。家の廊下を歩くときなど、ふとした瞬間に意識して取り入れてみてはいかがでしょうか?
◆教えてくれた人:医師・富永喜代さん
とみなが・きよ。富永ペインクリニック院長。医学博士。日本麻酔科学会認定麻酔科指導医。呼吸と循環、血液コントロールのスペシャリストとして、全身の病気と血流について豊富な知識を有する。聖隷浜松病院などで麻酔科医としてのキャリアを積み上げ、臨床麻酔実績は2万人超。2008年に愛媛県松山市で開業。YouTubeチャンネルは登録者数25万、オンラインサロンは会員数1万5000人を超え、SNS総フォロワー数は39万人。NHK『おはよう日本』、TBS『中居正広の金曜日のスマたちへ』などメディア出演も多数。著書に『血流がすべて 血流コントロールの名医が教える わずか1分でできる「すごい血流改善法」』(アスコム)など、著書累計95万部のベストセラー作家である。