会話を盛り上げる鉄板リアクション
会話を盛り上げるのに最も簡単な方法といえば、「リアクション」です。自分の話に相手がいいリアクションをしてくれれば、自分の話を楽しんでくれている実感を持つことができ、さらに楽しく話すことができますよね。
「テレビ番組で、タイミングよくリアクションする芸人が重宝されるのは、それが番組を盛り上げることになるからですが、雑談が盛り上がるのと同じ理由です。それくらい、リアクションは大切な要素なんです」
「あ行」と「す」から始まる鉄板リアクション
ひきたさんが効果的だと話すのは、次のような「あ行」と「す」から始まるリアクションです。
【1】ありがとう!
【2】いいね!
【3】うまいね!
【4】えらい!
【5】おかげさまで!
「『あ行』には、人に共感する言葉、感謝や尊敬を示す言葉が集中しています」
【6】すごい!
【7】すてき!
【8】すき!
【9】するどい!
【10】すばらしい!
「『す』からはじまる言葉には、初めてのものを見聞きしたときの、新鮮な驚きを好意的に伝える言葉が集まっています」
言い方次第で使える「なるほど」
リアクションで多用しがちな「なるほど」も、使い方次第で会話を盛り上げるリアクションとして使うことができます。「『なるほど』を使って相手の共感を得るには、『なるほど』を感嘆詞として使うことです」とひきたさん。例えば、「なるほど! そういうことだったんですね」といったイメージです。
「何に『なるほど』と感嘆しているかということまで、しっかりつけてリアクションすると、より相手に気持ちが伝わります」
◆教えてくれた人:コミュニケーションコンサルタント・ひきたよしあきさん
大阪芸術大学芸術学部放送学科客員教授。早稲田大学法学部卒業。博報堂に入社後、クリエイティブディレクターとして数々のCMを手がける。政治、行政、大手企業などのスピーチライターとしても活動し、幅広い業種、世代の価値観、世代間のギャップ、言葉遣いの違いなどを分析、コミュニケーション能力が高まる方法を伝授。著書に『雑談が上手い人が話す前にやっていること』(アスコム)、『5日間で言葉が「思いつかない」「まとまらない」「伝わらない」がなくなる本』(大和出版)など。https://smilehikita.com/